あまりにも落ち込んでいる人がいて、とても氣がかりに思っていました。
でも、私からその人にコンタクトをとれない状況があり、何も働きかけることはできませんでした。
『自分で立ち直ることができる人のはずだ』と、信じて見守ることにはしたのですが……。
何か、『それで終わらせてはいけない』という想いが消えませんでした。
……その想いが影響したのか、その人の誕生日に、夢の中でお話しする機会がやってきました。
相変わらず落ち込んでいるその人は、うなだれるばかりで一言も口を聞いてくれなかったのですが。
なんせ夢ですからね!
なんでもありじゃ。
未来のその人を呼ぶことにしました。
そうだね、20年くらい経てばさすがに流れも変わってるでしょー!
(今思えば、ちょっと先すぎましたがw
10年後にして、もし引き続き凹んでたりしたら、私が落ち着いていられる自信がなかったんだ……)
未来のその人は、ずいぶんと明るくなっていました。
元氣元氣というのじゃなくて、自然体です。穏やか。
もう聞くまでもないのですが、
『“今”のあなたはずいぶん辛い想いをしているんだけれど、どう?“未来”では大丈夫?』
と尋ねたら、
「うん」
と答えてくれました。
「もちろん日々悩むことは尽きないけど、“今”みたいに沈んではいないよ。
この頃は本当に、つらかったなあ」
『そっかそっか、それはよかった。
その心境へいたるまでに、いろいろとがんばってきたんだろうね……』
「それもあるけど、そもそも世の中全体が生きやすくなったことが大きいかな」
『そうなの?』
意外な方向へ話が広がったことに驚きましたが、聞いた内容はこんな感じ。
「うん。“未来”は、“今”よりもずいぶん生きやすくなってるよ。
あまりにも多くのことが“今”と違いすぎるから、説明するのは難しいけど……
インターネットがない時代に“今”の暮らしを説明をすることになったら難しいでしょ。それと同じで。
『自分に合ってるか』がとても重視されるようになったよ。
仕事選びもパートナー探しも、そのほかのことも」
他にもいろいろと、話を聞かせてもらいました。
細かいところを突っ込むと口ごもるのは、言ってはいけないか、説明のしようがないか、その部分の情報を今ここでは引っ張り出せないのでしょう。
まあ、夢だから。
その会話の中で、何氣なく、
『私は役に立てたのかな、
その生きやすい社会になるために、少しは貢献できたかな』
も、聞いてみました。
自分の無力さに、心が折れるときもあるから……正直、慰めがほしかった。
「そうだねー」くらい言ってもらえたら、励みになると思ったんだ……
くらいの想いで投げかけた問いだったのですが、
「したよ!!?」
すごい勢いで即答されました。
『え、そ、そんなに!?』
「そうだよ!!」
氣圧されつつも、やがてじわじわと
『そっかー、そんなにかー、そっかーーー、そっか〜〜〜』
という喜びと自信、そして『そこに向かって頑張らなくちゃなー』という、力が湧いてきました。
……もちろん、たかが夢ですよ。
本当に未来へアクセスしたのだとしても、今から未来への間には様々な分岐があるのだから、この未来に行き着くとは限らない。
行き着いたとしても、この方の視点では私が活躍したように見えたというだけで、客観的な成果は大した事ないという可能性もあります。
でもね、こうやって明るい未来の可能性と直接お話しできた(?)ことで、
私の心には、『そっかーそうなるんだぁ』が植え付けられたんです。
心に何が植え付けられるかについて、事実かどうかって実はあんまり関係ありません。
少女漫画やハーレム漫画ばかりを読んでいれば、そこに出てくる恋愛模様を自然と思い描くようになりますよね。脳みそは実は、現実と虚構の区別をつけられません。 *1 事実も虚構も想像もすべて同じ扱いなのを、理性(前頭葉)で「これは事実」「これは虚構」「これは想像」など判断しているらしい
漫画などから刷り込まれた夢幻は、そのほとんどが現実で書き換えられることとなりますがw
未来は、そのときにたどり着くまで、現実で上書き、できないですから。
私の真っ白な氣持ちにしっかりと、『そっかーそうなるんだぁ』が刻み込まれたのでした。
弱氣になる都度この方の言葉を思い出しては、
『未来に大事な成果を出す人間が、氣持ち負けてちゃいけないな!』って奮い立たせてもらっています。
もちろん、『未来は生きやすくなってるんだ!!』ってところもね!
とはいえ氣持ちだけで、現実上では右往左往しかしてないんですけどねwww ハハハ
「そうだ、あとね、本を読むようになったよ」
『そっかー、そっかそっか、苦手だけど読みたいって言ってたもんね、よかった、よかったよ。
……来てくれて、どうもありがとう。
今日はこの辺でお別れかな。
“未来”のあなたと会えるのを楽しみにしてるよ。
そっちでは、明日にでも私に会うのかもしんないけどさw』
「うん。じゃあ帰るね。
“今”の私……途中まで、一緒に帰ろうか。
行き先は違うけど、途中までは一緒に行けるから。
その間私 (様々なことを乗り越えてきた未来の自分) と一緒にいることで、何か良い影響があるかもしれない」
『そんな可能性があるんか……
よろしく……よろしくね。
今日は本当に、どうもありがとう』