僕ね、結婚してみたい

「僕ね、子供のときに病気で死んじゃったから、
次に生まれるときは結婚してみたいんだ。

 いいよね、仲の良い相手がいるって。
だから結婚、してみたいんだ」

 

『うんうん、いいね。
きっと、合う相手をまずそっち (霊界) で見つけて、
結婚しようねって約束して、
生まれてから出会うんだろうね』

 

「そうだね、やっぱり、
実際生まれる前にこっちで約束してからになるんだろうね。

 でもね、Mちゃんに『どう?』って聞いたら、
『うーん、わたしはいいや』って言われちゃった」

 

『そっか。
まあ、他に気持ちが向いてる人はそういう答えになっちゃうかもね。

 でも、そうやって「結婚して仲良くやっていきたい」って願う人はたくさんいるはずだから、相手はちゃんと見つかると思うよ』

 

「おねえさんは結婚しないの?」

 

『私かー……』

 

「あのね、僕ね、結婚したいから、
いろんな人に結婚について聞いて回ってるの。

 おねえさんはあんまり……
しないって決めてるわけではないけど、しようと思ってるわけでもない感じだね」

 

『うん、そのとおりw
合う人がいれば、結婚するのもいいねって思うけど、そこまで望んでるわけではないなあ……』

 

「でも、おねえさんが結婚したいと思ってなくても、
おねえさんと結婚したい人が現れるかもしれないよね。
そしたらもう、その人のがんばり次第だね。
おねえさんの心を動かせるか」

 

『心が動く自信ないなぁw

 それにまず、自分のことからかなあ……
私は自分との付き合いがあんまり上手くないから、そこをなんとかしないと
誰かといてもうまく行かないんじゃないかなあ……』

 

「それは距離感のはなし?
ずっと一緒にいるのは無理でも、1日数時間だけとか、寝る前の2時間だけとかなら、やっていけない?」

 

『距離感の話……なのかなあ。

 片時も離れずずっと一緒にいたいなあ、が私の希望だけど、実際に叶えてみたら違うかもしれない、っていうのはあるかな。
でも、うーん 試してみるのは……
試してみたいとまでは思えないかな……』

 

「ねえ、ねえ、Jおにいさん(※靈)はどうなの?」

 

「俺?

 俺も、結婚どうこうより自分のことからかな……
数年前まで悪霊みたいな感じだったし……
だからまずは職人としての技術を極めたいし、そうすると結婚相手どころじゃないな」

 

『「職人としての技術を極めたい」、そんな一本気でまっすぐな人なら「そんなあなたが好きでたまらない!」って人も現れるんじゃない?
支えるのが喜びでたまらない、みたいな』

 

「そうかもしれない……
でも、俺を支えてくれるその人を誰が支えるの?
どんな人でも必ず、弱るときはある。
そういうときに俺は、その人を支えることができない」

 

『あー……そっか……

 確かになあ、そういうときはやっぱり、「大好きでたまらない相手」に支えてほしくなるものだもんね……
単に支えられればいい、旦那の代わりに友だちが支えてくれればいい、ってもんじゃないもんねぇ……』

 

「そう。

 それに、
結婚するなら俺だって、尊敬できて大切にしたくなる相手がいい。
幸せになって欲しいって想いはあるから。
でも俺の生き方ではそれができないし……

 それに、そんなに素晴らしい相手なら『こんな素晴らしい人に俺は相応しくない』って思ってしまう……」

 

(意外と劣等感が強いんだなあw
霊でも劣等感が強かったりするのかw
それともこの類の想い、劣等感というわけではなく性質の一部だったりするのかな……?「ちょっと前まで悪霊だった(自分が至らない) からまずは一人前になりたい(職人として)」っていう考え方とリンクしてるのかな)

(このへん、そんな風に構えなくてもいいと思うんだけどなあ。
パートナーとお互い惹き合うときって、課題、相性、縁って感じっぽいから、相応しい相応しくないって関係ないような気がするんだよなあ。
惹き合ってる時点で相応しいというか。相応しいから惹き合うというか……)

(現に私、J君がかなり気に入ってるわけで……異性として。
ほんの5分話したことがあるかないか、って感じなのに。
ていうか関わった時間関係ないよなあ、ノックアウトされたのは初めて話したときの、最初の一言だし……。顔すら見たことないのに。喋り方が好き。
なんていうか、そういうものな気がする)

(とはいえ、現世ではこういう気に入り方はなかなかないだろうけど。
霊は自分100%だから性質も魅力も大部分がダイレクトに伝わってくるけど、現世の人間にはあらゆる曇り、歪みや利害関係とかがついてきて、本人そのままが伝わってくることも、素直な目で見ることもできないに等しいから)

(まあ……気に入っているからって、仮に私がJ君と結婚したらやっていけるだろうか?と考えてみると、難しいけど……
でもそれはやっぱり、2人の関係の問題ではなく、私自身の、自分との付き合いの問題が、先に立つんだよなあ。
私がもっと素直で、葛藤の少ない性格だったら、もっとスルッと人を受け入れてサッと結婚して、平和に暮らしていたんだろうなあ。
まあ、そのときは、難しさも抱えてる人を気に入りはしないかw)

(……って投げかけてみたいけど、やめておこう……
J君、「気に入ったから話したい。喋り方が好き。声を聞きたい」って呼んだだけで動揺してたから、こんなこと伝えたら大変なことになりそうな気がするw
……そういうところも含めて、私は好きなんだろうなあ。
この短い話の中で伝わってきた誠実さも。
こういう本人の良さは、本人には分からないものだからなあ)

※ただしJ君もすぐこの記事を目にすることになるw ごめんwww


こういうやりとりが発生するとも知らずに、
前日になんとなくドラゴンボールを見てたんですが。

ヤムチャが
「オレは、はっきり言って結婚というものに憧れている!」と叫んでいて

『かわいいなこやつwww』ってなってたんですがw

 

今日もなったw
かわいいなあww
なんかこう、「結婚したいなあ」っていう素朴でまっすぐな想いって素敵だね。

 

それに、この記事の主役である彼がこれを叶えたらいわゆる
「前世で約束したふたりが結婚する」なわけで、
ロマンチックだなあ、すごいロマンチックだなあ!
いいね、聞いててハートがどきどきしちゃうよ。

しかも、言ってるのが男の子っていうのがなおさらいいw

(男の子のほとんどは結婚とか仲良しに興味がないものだみたいな感覚でいるから)  *1   ……と言いながら、私の身近な男性陣は「(幸せな) 結婚をしたい」率が高いです。
しかしどんだけ聞いてもよいものなので、男性による否定、引き続き大歓迎しておりますw
聞くとほっこりする ほっこりしたいw

(いやまあ生まれてくるときは女の子を選んでる可能性もあるけど)


と こ ろ で (脱線話)

「でも、おねえさんが結婚したいと思ってなくても、
おねえさんと結婚したい人が現れるかもしれないよね。
そしたらもう、その人のがんばり次第だね。
おねえさんの心を動かせるか」

『心が動く自信ないなぁw』

この部分、
「私と結婚したい人」が現れて当たり前みたいな流れになってるけど

そうじゃないんだ……そうじゃないんでちょっと言い訳させてください

 

私自身、女を捨て……というより、もはや人間を捨ててるところがある orz ので、
ついでに家庭の維持能力もないに等しいので (だらしない家事しない手続きとか分からないその他)

『この私と「結婚したい人」?
いやーはっはっはーーーまっさかァーーー』

という考えでは……あるのですが…………

パートナーとお互い惹き合うときって、課題、相性、縁って感じっぽいから

これなんよ……

 

あのですね、人が人に惹かれるときって、
もうたまらなく理屈でない時があるのですよ。

家事できるできないとか女(男)捨ててるとか関係ないのです。
人間捨ててるのも……う……ん……? たぶん関係……ない……かな…………

 

コホン。

 

なんというか、「あなたが存在して息してるだけで嬉しいよ」と思える相手というのが、実在するんですよ……嘘みたいだけど本当におるんよ

私自身、パートナー候補としては会ったことないんですが、友達として人としてもう
大好きで大好きでたまらなくてその人がどんなダメ人間だろうと悪人だろうと関係ない、この世にいてくれてありがとう私と出会うまで生きててくれてありがとうしかも直接話相手までしてくれて本当にありがとう!
相手してくれなくてもありがとう!!

……という感覚を、呼び覚ましてくれた人というのがおりまして……

 

『なんだこの感覚!?』と思いつつも、

『私が人へこういう感覚を持てたように、私をこのように見てくれる人がいてもおかしくない』

『こういう事がありえるなら、この想いを持てる(持ってくれる)相手が他にも世界にいておかしくないし、それがパートナー候補であってもおかしくない』

というのが、今の意見なのですね。

 

だから、頭では
『私と結(略)まっさかァーーー』
と思っているんですが、

本気で思っているのですが、

『まっさかァーーー
……の裏に、
いるんだろうな……
まじで、いるんだろうな……
“いない”って、私が決めつけることはできない…………
それは世界の理を捻じ曲げることになる』

というのが、今の私の意見……なのです……

 

多分、そういう相手は、ほとんど誰にでもいるんですよ。

(「ほとんど」というのは、全然欲していない人は例外だから。
少しでも憧れを持つ人にはいるはず。
「なんだほとんどか……自分にはいるわけないな」ってガッカリする人には必ずいる)

 

ある程度、自分に正直に生きていないと会えないのでしょうが……

「相手がいない」と絶望してる人、絶望してる場合じゃないですよ。
「ただしイケメンに限るんだろ」とか腐ってたら、出会えるものも出会えなくなっちゃうぞ。
いやまじで、本当に惹かれる相手は容姿とか関係ないから、そんな次元じゃないから。

 

熱弁したところで余談 of 余談なのですが
霊のひとたちは年齢が関係ないためか
何歳の相手でも「おにいさん」「おねえさん」と呼ぶ傾向があって
なんだかくすぐったいです

(このとき私は33歳、子供から見れば「おばちゃん」と呼ばれてもおかしくないし、でも、その私よりずっと年上の方でもこう呼ばれてる)

(……ここの部分、勢いにまかせて追記したけど、
だいぶ冗長になったから、いずれ別記事に独立させますね…… : (´ཀ`):


「思ってるようにいかない事もあるんだろうし
大変な事もあるんだろうけど、
結婚するんだから大人になりたいし、
そうしたら仕事もしてみたい。

 病気で死んだ前世よりも前の前世で、
大人になったことも結婚したこともあるんだろうけど、
あんまり思い出したいって思わないから、分からないんだよね」

 

『そっか、じゃあ新しいチャレンジになるね』

 

「うん。

 僕がこう思えるのは、周りの大人が優しかったからだと思う。
両親も、看護婦さんも、みんな優しくしてくれた。

 周りの大人がみんな僕に良くしてくれたから、
「僕も大人になりたい」って言えるんだと思う。

 子供のうちに死んじゃったけど、悲しくないよ。
子供だから辛いことを味わわなくて済んだし、僕は幸せだった」

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