街の木々の寿命と管理

🌸 あらすじ 🌸

  1. ナツキさん、街中を移動中に切り倒された街路樹を発見する。
  2. 『なんでや……なんでや……!!』と疑問を持つ。

回想シーン

ウワーーー!!!
街路樹が切られとるーーーーー!!!

 

外側はしっかりしとるのに
真ん中らへんはガタガタ……

木が死んじゃうときって中心からなんだっけ
この木も街路樹として立ってるにはお疲れだったのかな
だから切られちゃったのかな

記事夏休みのような雲と秋の涼しい空氣 より

樹齢というか太さ的に
『老木と呼ぶ感じではなくない……?』という点が疑問。

だとしたら、安全管理ではなく他の木々も育ってきたから間引かれたのかなあ。
確かに真ん中はスカスカだけど、倒れるほどではない気がするし……

……そもそも、木の内部って切り倒す前には分からんよね。
えっ そのへんの管理ってどうしてるんだろう
危ないよね、見た目は立派だけど内側が腐ってる木とか放っておかれたら

と思ったのでちょっと調べてみた

内側に空洞ができていても木は生きていけますが、あまりに大きな空洞は強い風がふくと幹が折れてしまう可能性が出てきます。

街の街路樹を見ても、元気そうだった木が突然伐られてしまったのを見たことないでしょうか? それは、幹や根に空洞ができていたり、材が腐っていて全体を支えることが難しくなってしまい、危ないと判断されたからなのです。

僕たち樹木医はそういった危ない木がないか、木の健康診断して判断しています。

樹木医!!?

はじめて聞くおしごと……!!

ていうかそっかー、そうやって木々を見て管理してくれてる人が、やっぱりいるんだなぁ。
考えてみれば当たり前だけど、考えたことなかったわ……!

専門家の人たちが道端にある木の一本一本を見て、調査・判断してくれている場面を想像すると…………
ょぃ

人間以外の存在が
人に手入れされたり優しくされてるのを見ると
嬉しくなっちゃうのだよ
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そして、記事の他の部分(引用していない部分) に書いてあるのですが、木って生きているのは外側だけで
内側の部分はみんな死んだ細胞なんですって。

「死んだ」とは言っても、人間で言えば髪や爪に該当するというか
「死んだ細胞も含めて生きている」という感じだとは思うのですが。

これは想像ですが、
真ん中はむしろ、(ほどよく) 死んでおいた方が合理的でもありそうな……!
維持エネルギーの節減をできるという意味でもそうなのですが、水分の供給を断つことで引き締まった固い組織になるわけで (肉でも魚でも野菜でも、干して水分抜けると固くなりますよね)
より丈夫に、支えやすくなるのだろうと……!

二重三重に最適化を果たしていく自然界……!
しゅきーーー!!!


 

そんな自然界の代表とも言える木々を街へもたらし、管理してくださっている樹木医の方と一緒に歩いている記事も面白い。

木って年輪が、年々外に拡がる。必ず。それができなくなるイコール死なんです。

毎年1cm太るとしたら1cmを作るエネルギーって葉っぱから得た光合成の糖分とかで作るんですけど、どうしたって理屈的に年々量が増えないといけない。直径が増えていくので。そうすると葉っぱの量が変わらなければだんだん目減りしていって、年輪が細かくなって、最後は死んでしまう。それが寿命が来るということ。

木の寿命って葉っぱとのバランスなんですか? この木はそもそも寿命何年というわけではない

ないですね。

おおおおぉぉぉぉ

先に

木の内部って切り倒す前には分からんよね

って書いたけど、
実際には成長具合からある程度の予測判断ができるんか……!!

……先に撮った写真の木は、やっぱり寿命だったんだろうな……



当記事(わたしのこのページ)では
寿命のことを中心に取り上げましたが、
他にも

街路樹は全部ケヤキでいいじゃないかっていう話ではないんですか?

植物を知ってると飽きちゃうので、あの路線はイチョウにしたいよねとかあるんですよね。

とか

こういうふうに新たに設計して植える場合って、(植物は伸びていくので)何年後に完成のイメージなんですか?

それぞれの狙いがあるので、100年先に持ってくるのかわからないですけど、商業ビルだと50年で建て替えるとか、建て替えのプランがあると思うので、それにどうしてもしばられちゃいますよね。ここの場合公園なので、そんなに短いサイクルでは考えないでしょうけど。

とかの

面白い内情話がいっぱいありました……!!

100年先を視野に入れて植樹してる (可能性もありえる) ってどういうことよ!!
50年が「そんなに短いサイクル」……!

今から100年前とかさ、第二次世界大戦もまだ起こってないやん。
その後もITが相当人類の在り方を塗り替えたりしてるし、未来のことなんて分からなすぎるやん……!!

にも関わらず、100年前の樹木医さんたちが、現在2021年を視野に入れて植樹を設計していたかもしれないとか……!!
エモすぎて気が遠くなる……!
胸熱!!!


 

引用したのは前編の記事からのみですが、
後半にも興味深い話・ここで引用した内容へ更に情報を追加してくれる話などあったりして
大変おもしろかったです!

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