脊椎動物の基本構造に物思ふ ~カメとヘビを眺めながら~

 

カメと肩甲骨

人は当たり前にカメという生き物を認識しているけど
その体の構造を調べてみると
だいぶアクロバティック進化を遂げてて
ビビる

甲羅が骨と皮膚(の固くなったもの、爪のような成分、ケラチン) で出来てるってのもビビるけど、
その身体構造を実現するために
肩甲骨が肋骨の内側にあるということも知って

まじで
ビビる

肩甲骨は原則、肋骨の外側にある骨なんだってよ……!
それをカメは肋骨の内側に入れてるんですってよ

 

『そこまでして肋骨を残す意味はあるのか?』ということがとても気になる

記事の中にこういう文章があるんだけど

脊椎動物は、体の基本的な構造はみんな同じで、それぞれの生き方に合わせて、かたちを少しずつ変えているだけなのです。

 カメに限らず肋骨に限らず、これがとても不思議でならない

いろんな体を実現するために、基本構造を崩してもいいじゃない?と思うんだけど、
なんで脊椎動物の体は必ずこの原則に沿った造りをしているんだろう?
って

原則を外れると脊椎動物ではなくなる、ってだけ?

いやーでも骨があって脊椎あって
構造が違う生き物だっていても良いのでは……?

いやヘビおるけど

ヘビ四肢ないけど
胴体むっちゃ長いけど


ヘビと四肢

足のあるヘビは現状は存在していないけど、
過去にはいたらしいし、
遺伝子操作によって発現させられる可能性はあるらしい

この記事では、マウス実験でも検証しながら

「ヘビに四肢がないのは遺伝子の一部 (17塩基) が機能してないからじゃね?
この部分刺激してあげたらヘビにも足生えるんじゃね???」

という仮説が立てられていて、

これが正しいのだとしたら

『ヘビの体は脊椎動物の基本からだいぶアクロバティックに構造を変えているようで
やっぱり原則に沿ってアレンジしたに過ぎないのだなあ』

という感想になります。

ヘビの長い体

体の長さについても、見た目の印象は異様ですけれども
脊椎動物の基本にはちゃんと沿っているみたいです。

この記事のメインは体の長さと見せかけて腰と後ろ足の話なのですが、

内容から察するに、脊椎動物の体ができるにあたっては下記の手順が踏まれていて

  1. 背骨が延々と作られていく
  2. 「背骨そこまで!」という通知が入る
    GDF11というタンパク質の参入が合図になる
  3. 背骨の製造が終わり、腰と後ろ足(と尾)が作られる

ヘビの長い体が作られるときも、ここから外れてはいないのですな。

(生物実験的な話)

しかしコレってつまり、GDF11の作用(背骨そこまで!の通知)が起こらないように止めたら
栄養のある限り背骨が作られ続けるということなのか……?
ゴクリ

「背骨」が作られ続けたとして
それは果たして「背中」「胴体」ではあるのだろうか 違うのだろうか
血管や内臓たちとかの他の組成はどうなるのだろう
その辺りってどんな風に作られていくんだ
GDF11だけに手を入れてもえげつないものしかできない可能性もある

発想がマッドサイエンティストですまない
好奇心がおさえられないよぉ!
脳汁どばどば

しかしGDF11で検索すると
「筋組織の回復効果による細胞の若返り!」って話がいっぱい出てくるので、
背骨への作用だけで見るのは間違っているかもしれないな……
成分は同じでも胎児の頃と誕生後では別の働きをするのかもしれない その方が合理的ではあるし

発生過程の話においては背骨への作用だけで見てもいいのかな……!
GDF11が出たら背中が終わって腰の製造に入るわけだし

それってきっと頭から首作ってる途中にもGDF11出番来ないってことだろうし

首の骨(頚椎)の話

しかし背骨の記事(?)、
腰から下の話ばかりで
首の方はまる無視やな……!

背骨のある生き物って首の骨みんな7個だったはずだけど
キリンさんのなが~い首ですらその原則に沿っているんだけど
ヘビは ヘビはどうなんや

見た目的には
『ヘビ長げぇ』
って感想にしかなんないけど

今回記事内の骨格図を見て
『ヘビに……
 胴体と腰と尾の区分があったんか…………』
ってことに軽くショック受けとるんやけど

首はどうなんや…………
首は 首の区分は

図を見る限りだと、
前足の位置から上が首ってことになるかなあ?
パッと見は7個感ある

と思いながら調べたら、8個らしい

「例外もいる」とか「爬虫類は8個」とか、知らんかった…………
どういうことなの…………

自然すごい…………
共通原則に沿っていながら、
多様かつ奥深すぎる…………

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そんなことを、この記事を書きながら考えたのでした。


アウトプットして確認を入れていくと、
ホントいろいろ勉強になるねぇ。

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