SNSを漂う誹謗中傷

ご質問

何故、皆は私刑を行うのでしょうか。

勿論、その様な行為の背景に、
劣等感、承認欲求、孤独等が孕んでおり、
それを満たすべく、ドパミンを出そうと試みていること。また、その後コルチゾールが放出され、再びそれを誤魔化すべく、ドパミンを得ようとする、いわば私刑・誹謗中傷依存症が存在する可能性は、承知の上です。しかし、これだけでは、どうも納得が行きません。
と言うのも、上記の可能性を知っていれば、
最初の工程である、私刑と言う行為が、
自分にとって、不利益でしかない事は、
容易に想像出来る為です。
良く、皆様はパチンコや競艇、競馬等に、
手を出す意味が分からない、と仰ります通り、この様な行為に手を出す動機が分からないのです。
これと同様に、上記の可能性を知っていれば、ギャンブルや私刑・悪口依存症の方々を罵る動機も理解出来ないのです。
何故ならば、それは依存症に対して、逆効果でしかないですし、その様な行為は、より社会を陰鬱で、救いようが無いものに仕立て上げるからです。
本当に何故なのでしょうか。
ずっと疑問で仕方がありません。
どなたか、ご教示下さい。

※この質問は保持期間を過ぎているため、peingでは閲覧できません。

お返事

  1. Aをしたい (欲求)
  2. しかし不利益を伴うのでするべきではない/適切な対応ではない (知識)
  3. やめておこう (理性)

……という思考回路は、ご質問者さんにとっては当たり前のものなのでしょうが、
そこまで考えられず (または考えることを放棄していて) 1の欲求を何より優先して実行してしまう人がいるから、
という答えになるかと思います。

本当に1までしか頭になかったり、
2の段階まで行けても
「見つからないから大丈夫」
「今まで大丈夫だったから今度も大丈夫」
のように不適切な知識や学習で上書きされてしまったり、
「分かっちゃいるけどやめられない!」と、3を実行することができなかったり。

思考に生きている人には分かりにくい感覚ではあるのですが、
自分の未来や集団への影響を意識し、
そのための判断と行動、そして自律に従って暮らすことは、誰にとっても当たり前なものではないのです。

時の人ひろゆき氏がたまに口にする
「世の中の半分の人は偏差値50以下」という事実は、
よく考え知識を持つほどに理解できなくなることのひとつだなあ、と思います。

ただ幸いなことに、私刑……
とりあえずSNSの誹謗中傷に関しては、
目立つだけで「皆」と呼べるほど多くの人が実行しているわけではないようですよ。
(ちゃんとした比率は省略します💦)


ちゃんとした比率の話

2014年に約2万人を対象としたアンケート調査データを分析した筆者らの研究の結果は、驚くべき炎上の実態を示した。なんと、過去1年以内に1度でも炎上に書き込んだことのある人―つまり「現役の炎上参加者」―は、ネットユーザーのわずか0.5%(200人に1人)しかいないことがわかったのである。

さらにこれを炎上1件当たりに換算すると、炎上1件当たりにネットユーザーのおよそ0.0015%が書き込んでいる計算になる。0.0015%という数字はほとんど見たことがないと思うが、これは大体約7万人に1人くらいの割合だ。

さらに、「書き込んでいるのはごく少数」というだけではない。実は、そのごく少数の中のさらにごく一部の「超極端な人」が、炎上の大部分を占めているという事実もある。

 

また、誹謗中傷を行う人の属性は
40~50代男性で約半数を占めるようです。

※引用内の下線はこちらで付け加えました

性別・年代別にみると、「50代男性」(24.4%)が最も高く、次いで「40代男性」(22.7%)、「30代男性」(14.2%)、「40代女性」(9.7%)、「30代女性」(8.0%)と続き、中高年男性の加害経験の比率が高いことがわかったそうです。

ネットで育ってきてない&ネット使う、&コミュ力低いコンボが決まっちゃう率高い属性、ってことなんだろうか…………(超偏見)

 

ついでに、誹謗中傷してくる人の少なさを可視化するアプリ

 

まぁねぇでもねぇ。

「比率としては少ない」って事実は、
客観的に見れば大きな救いだけれど……
だからって、ねぇ。

一日数百件もの件誹謗中傷コメント来る状況、
そんなの受け止められる人いないよね。

流せる人だってそうそういないでしょ……

それに、実行する人たちは少数派でも、
そこから影響を受ける人達は8割にも9割にものぼるでしょ。

今の常識では、神経質すぎる意見だろうけれど、

本当は、そういう人が発生している……
そんなになった人が発生したこと自体、
全体の何かが病んでいる現れなのだと、そう思うのです。

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