「わたしの歌は、わたしだけで歌っているのではないんです」

ときどき……

何かで認めていただいて、
インタビューを受けている自分が脳裏によぎることがあります。
洗濯物干してるときが多いw

人様に言うようなものだと思っていませんでしたし
現実のわたしは何も成していませんし、
単純に恥ずかしい、ということもあって、
誰かに伝えたことはもちろん、書き留めたこともなかったのですが。

今回思い浮かんだ受け答えが、
自分にとって興味深かったので
恥ずかしながら書いてみることにしました。



わたしはいずれ森で暮らすんだーと思っていて、 *1 現在の夢野望を語っておく
その中での楽しみのひとつとして
『好きなように大声で歌えるぞウヒヒ』がありますw

音って、遮るものがないと
驚くほど遠くまで届くらしいですが……
まあ……木々あるし……だいじょうぶでそ

騒音公害にならないし
下手っちくても誰にも聞かれずに済むーーーイェーーーーーイ

そんなふうに思いつつ、
草が豊かに生い茂った舞台で木々に囲まれて

『まっわーれまっわーれ
ほーし達のようにーーー♪』と、 *2 Around The Secret (ZABADAK)

自分自身もくるくる回りながら上機嫌で歌っていたときでした。
(想像の中で)

「あなたの歌、とてもいいですね。
どうしてそんなふうに上手に歌えるんですか?
舞台で歌ってみたりはしないんですか?」

と、声をかけてくれた人がいました。
(想像の中で)(……なんだけど、びっくりしたw)

それに対して、 (想像の中の) わたしはこう返していました。

『わたしが上手に歌えるのは、
大声を出して好きに歌っても構わないこの自由な場所があるからなんですよ。

 じゃあ、同じように大声を出して歌える場所があったら、同じように上手く歌えるか?
と聞かれたら、残念ながらそれはできません。

 スタジオを借りたとしますね。
でも、どんなに良いスタジオでも、重要な要素が欠けているんです。

 「観客」です。

 人を集めてもらったとしても、違うんです。
わたしが必要としている観客は「草木」なんです。

 彼らは下手な歌でも波長が良ければ、喜びを込めて歌えば喜んでくれます。
批評や苦情を申し立てることもなく、常に全力で受け止めてくれる、最高の観客たちです。

 でも本当に重要なのは、最高の観客であること以上に、
演奏者、「協奏者」でもあることなんです。

 彼らは、わたしの歌にそれぞれの音色を返してくれます。
更に風も参加してくれたなら、より一層の彩りがそこに添えられます。

 カラオケボックスだと、さらに「閉鎖的で、空気がより悪い」という条件が加わります。
そのため、常に全力で歌っているわたしは、すぐに力尽きてしまうでしょう。

 森の空気にはそれ自体に力が含まれていて、息継ぎのたび、わたしが歌に全力をかけられるよう支えてくれています。

 わたしの歌は、わたしだけで歌っているのではないんです。
この森に手伝ってもらってこそなんです。

 ですから、「どうしたら上手になれるか」をお答えするにはわたしは力不足です。

 また、このようなわたしが舞台……人工物に囲まれて歌うことはできないでしょうね。

 ちなみに、ここへ人々を呼ぶことも
できればしたくないです。

 人を呼ぶことで土地に影響を及ぼし、何かが変わってしまう可能性がありますから。
特に、タバコやその他に含まれる化学物質の影響を持ち込まれたくありません。

 わたし自身がそういったものに汚染されていないとは言い難いですし、親しい人たちをちょくちょく呼びながら
矛盾したことを言っていて申し訳ないのですが……

 ごめんなさい、この問題について、わたし自身がまだ折り合いをつけられていないので、きちんと理由を述べきることができません。

 ともあれ、人様へお聞かせすることは、今は考えていません』

………… (゚д゚) ……。

ふおぉ…………

想像の世界から現実に帰ってくると、
心を震わせる歌を歌えるとは思えない、ただの人ですw

上手い下手はともかく、
グオオ 早く自分の土地で自由に歌いたいなあ!

演奏をどうするかが問題なんだよね……
アカペラだと歌いにくいし

かといってこういう場所だと
プレーヤーで流す音は
スピーカーでもイヤホンでも
音が乾きすぎてて味気ないと思うんだよね…………!

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