嵐を呼ぶ男

迷いなく突き通せば
その内容が支離滅裂だったり間違っていたり視野が狭くても通ることがある、というのもその一例です。
悪い言い方をすれば「中身がなくても、声が大きければ通る(ことがある)」。

今回だとあにが「ぼくは今惑わされているのか……」ってなっているやつ。
妹が堂々としすぎてて「相手の言い分がおかしいと思うんだけど……あれ？相手がただしい？？？」って惑ってる。

大概の人は自分の意を無理に突き通そうとは思わないし、
相手の意向や状況を汲もうという想いも自然に持っています。

だから声の大きい人がおかしい事を言っていると感じても
迷いやゆらぎに想いが分散するので、
相手の発言を覆すほどの意思を発することができません (しません)。

無頓着さ、無神経さは
心の揺れに費やしているエネルギーを節約して
自身の発言を貫くことへ集中することにつながるので、
意思を通す上では有利になりやすいです。

ただ、迷いのなさが考えの浅さ、視野の狭さに基づいている場合、
意思の土台を盤石に固めるという行動を取れないので
もしそこを突かれた場合には、一氣に崩れることがあります。

具体的には、情に訴えかけゆさぶられたり
理屈がおかしい、筋が通らないと理解した場合など。

（とはいえ、考えが浅い手合いは
理解する力が低くてそうなっているので、
説明して伝わることはあんまりない）

要するに、「考えない、迷わない」ということが力の正体になっているので
考えたり迷ったりを自分でやるようになったらしおれてしまうのですね。

なんかうまく説明できなかったけど、
声が大きいだけの意見には要注意、というお話でした。