給付金をきっかけに……全然してない価値観の見直し (2016~2020年ダイジェスト)

 

 

“その”前に、助けの手を取ってみよう

ちょっとこう、ね、
そんな考えになっちゃって、
お恥ずかしい限りではありますが……
まあでも、当時の率直な想いです。

「こうすればよかったんじゃ?」という点もいくつかありますが、
当時はどのみち無理だったろうし、
仮に実行できてもいずれ同じ結論に至っただろうなあと思うので、
その頃の自分に対しては「よくがんばったなー」というねぎらいの気持ちのみです。

(自分だけじゃなくて、助けてくれた人たちにも。
迷惑かけ通し……)

そんな感じで
人生を終わらせようと決めはしたものの、
そもそも疲弊しすぎていて身辺整理はまったく進まずでw

退職を切り出す気力もありませんでした。
人に話しかけたり、いつもと違う動きをするのが負担なタチで……
仕事覚えたタイミングでの退職願いだから、迷惑かけてしまうのも気が重かったし。

その中で、
日々お世話になっている北海道住みの先輩が声をかけてくれました。

「以前から、北海道に住んでみたいと言っていましたよね。
ナツキさんがそういう状態なら、もう来てしまいませんか。
今、自分の家を貸せますので、自由に使ってくれていいですから。
家賃光熱費も、家事なんかも何も気にしなくていいですから。
好きなだけ休んでください」

努力はもう、できる気がしないけど、
住みたい土地に住んでみる、
そのチャンスには、乗ってみてもいいんじゃないか……
乗ってみたい!!

そう思ったので、引け目はありながらも
お願いさせていただくことにしました。

だからって、そこに希望があるとも言いきれないんだけど、

考えるのは、やめた。

そんな曖昧な希望にすがる事だけを支えにして、
退職の話をなんとかまとめ、片付けもして……
常に体調が悪いから片付けは難航したけど、
時間に余裕を持てたので、それでなんとか。

荷物の断捨離はごっそりしました。
家具はピアノを残してぜんぶ捨てたし、
細かいものも沢山捨てました。

持ち物のすべてを捨てるくらいの気持ちでいたのですが、
不思議なことに、
荷物の山にまぎれて
「これはこの先も持っていたい」と思う物がいくつかありました。
もったいない精神とかではなく、ごく自然に。

その気持ちで荷物を見渡し直したとき、

「物を捨てることが気持ち的につらいから、
そして処分の手続きが面倒だから、
捨てやすい、手軽なものを選んで買っていたけれど……

それは、大切なものをないがしろにして
どうでもいいもので身の回りを囲む、
ということだったかもしれない」

と気がついて、少しゾッとしました。

足元も意識もおぼつかないままに
なんとか飛行機乗って、北海道着いて、先輩と合流して……
家に案内してもらって、新しい生活が始まりました。
言うて、ほとんど寝てるだけだったですけどw

先輩とはそれまで、
やりとり自体は頻繁だったんだけど
電話やネットのみだったので、

「教わりたいこといっぱいある!
距離が近づいたことだし、いろいろ吸収するぞ〜!」と

息巻いてたのですが……

距離が近づけば近づくほど、
どうしようもなく強くなっていく違和感。

「こ、こ、こいつ…!
会話が通じない!!!」

大恩人をこいつ呼ばわりしたくないけどさあ!
は、話せば話すほど、ストレスが……!

今まで何百時間と話が弾んでたのは何だったんだと思うほど、会話にならない。
なんでじゃと思ったけど、そうか、
わたしが一歩引いて聞き役に徹してたからか。
先輩が喋りっぱなしだったし、電話回線による音声の遅れもあって口を挟めなかったから。

そういう人だと分かってはいたけど、まさかここまでとは……
話したいことも聞きたいこともいっぱいあるのに、話しててつらい…………
そうか……そんなこともあるのか……
残念ではあるけど、まあ仕方のないことだな……
でも納得いかない……

そんなふうにモヤモヤしていたところで、
決定的に止めを刺されて怒り心頭に。
苦情を申し述べてもやっぱり
わたしからの投げかけは向こうには伝わらないので、
実質の絶交状態に持っていきました。

……先輩の家に、住みながら。
お金もいろいろ、出してもらいながら。
いままで散々、先輩のお世話になっておきながら。

なんだこれ……
ほんとなんなんだこれ……
なんなんだわたし……
いやだ…………もういやだ………………

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