「どうしてあんな簡単な事も分からなかったんだ」という嘆きはよいことだ

私は人の悩み事や乗り越えた過去を根掘り葉掘り聞き出す
詳しくお伺いするのが趣味なのですが、
結構な問題を解決されてしばらく経った方は大抵、後悔の念と共に見出しの事を言うのです。

「なんであんなお金の使い方をしていたんだろう」とか、

「なんであんな馬鹿みたいな言葉に騙されたんだろう」とかね。

確かに、“その程度”の事が分からなかったのは、嘆くべきことなのかもしれません。

しかし私は、むしろ思うのです。

“その程度”の事が分からない人だったんだよ?
分かる人になって本当によかったね、すごいよ!って。

 

今、あえて“その程度”を強調しましたけれども、実際には“その程度”じゃないんですよ。渦中にいたときは、視界いっぱいに広がっていて、とんでもない大事(おおごと)だったはずなのです。

“その程度”に見えるようになったのは、大きく成長したり、冷静になったりして、とても視野が広がったからです。視野が広がった証拠なんですよ!証拠!!

 

乗り越えてから見れば恥ずかしいことに思えるかもしれないけど、でも、その恥ずかしいこと、“その程度”のことが、ずっと分からないままに一生を終えていく人たちだってたくさんいます。

細部は違えど、同じテーマで悩んでいる人、同じような弱点や苦手を持つ仲間が、世界にはすごくたくさんいるはずなのです。

同じく、「年齢を重ねれば、悩みや悪癖の一切がなくなる」なんてことはありません。
本人の努力により、解決された問題が増えていくことは、あります。
それでも人間だから盲点は残りますし、「苦手すぎたり他の問題にかかりきりで、年齢の割に幼すぎる問題を残してしまった」なんてことは、当たり前にあります。

だから、問題を抜け出すとか前進するというのは、とても大きな快挙だし、すごいことなんです。一生を終える前に解決できたということは、今更どころか、一足も二足も先、なんです!!

 

てか、いろんな要素を抜いて単純に考えて、
「まったく分からなかったことが、よく分かるようになった」ってめっちゃすごいことじゃんか!!!

なんでこんな簡単な事も分からなかったんだ」って嘆きを、
自分が超えたものはすごいんだな、なんでこんな簡単な事も分からなかったんだ」に変えちゃってもいいくらいです!w (意味が変わりすぎるw)

 

“その程度”と思えるほどに乗り越えたことで、たくさんの人が救われるかもしれないし、
そういった大層なことなんかなくても、あなたの雰囲気や知恵には間違いなく良い影響を及ぼすのだから、

やっぱりそれは全然、“その程度”じゃないのです。

タイトルとURLをコピーしました