彼氏が目移りしてたら怒ってもいい?

例えば、彼氏が若い子や美人を見て見とれたり、鼻の下伸ばしたりしていたら、彼女が「浮気者!」などと言って怒っていいと思いますか?それとも、その程度では浮気じゃないから言ったらダメですか?


…………

……ソーリー……

私は若くてキレイな女性やらセクスィーなお姉さまやら、ジロジロ見てしまう側です 咎めるなんてできないよ!
(性別は女性です) (イケメンもジロ見します)

ただコレって、女性がきれいなアクセサリや素敵なカバン、可愛いものをつい見てしまうのと同じレベルの視線なので、そんなに気にしなくていいんじゃないかなあ。

もしもお気に入りのカバンが喋れて、「今あっちのカバンを見てたでしょ。浮気者!」とか言いだしたら対応に困りますよね。
男性も同じ反応をすると思います。
言われたところで絶対、められないですしね。

とはいえ、質問者さんはそういう風に思えないわけですよね。


>怒っていいと思いますか? 言ったらダメですか?
ってところだけに答えると、言っていいんじゃないでしょうか。

だって嫌なものは嫌だもの!
見る側が見る習性を止められないように、嫌な思いが湧いてくるのもまた、止められないです。

それに、もし彼氏さんが異性をつい見ちゃうことを自覚していなかったら、それが不愉快な彼女さんは彼氏さんの気づかないところで怒りを溜めていくことになります。

この怒りは何かモメたときにまとめて出てきますが、彼氏さんには見えていないので「そこまで怒ることじゃないだろ」など言われる事になります。
無神経ですね!
言われる側からするとね。

彼氏さん側からすると、こういう出来事は「引き金と見合わない怒りをぶつけられた」という理不尽なものに見えます。ヒステリーと片付けられて「俺悪くない。少なくともそこまで言われるほどじゃない」と居直られるおまけが付いてくる可能性もグンと上がります。

そんなやり取りをしていたら、彼女さんはますます怒りを溜め、ぶつけ、彼氏さんはますますワケが分からぬまま怒られ、理不尽さに不満が溜まっていきます。
負のスパイラル一丁あがりですね!

人間関係だから、正解はないですけども。

要求を通すためとか不満をぶつけるためじゃなくて、人生を共有して、関係を深めるために、言っていいと思います。
「浮気じゃなくて」「その程度」だからこそです。
こういう細かい話を重ねていくことが、大きな話や大切な話をお互いにできる土壌も育てていきますし。


しかしそれ以上に、この質問をしたくなる方は、彼氏の視線を追いかけるよりも自分自身と向き合った方が幸せになれるとは思います。

全ての怒りは不安から生じるのですが、じゃあ彼氏が目移りしたときの怒り・不安は何が元か?を掘り下げると、「彼氏(の心)が、自分から離れていってしまうのが怖い」という想いですよね。見捨てられ不安。

自尊心のなさがそうさせます。

私には魅力がないというやるせない気持ち(今自信がある場合には年齢と共に魅力が減っていくという焦燥感)とか、1人で生きていく力がないという無力感とか。

自分で自分にOKを出すことができないので、他人からOKをもらうことで心を満たそうとします。
配偶者、恋人、子供といった心理的に近しい存在 (自己の一部であると錯覚しやすい存在) ほど、この欲求のために利用されやすいです。

しかし、他人がどれだけ認めてくれても、自分自身で認めている量しか受け取ることはできません。
だから、他人を使って自分を満たそうと思ってもそれは果たせないのです。
自尊心の器は外注できない。

本当は、見るべきは彼氏さんではなく自分自身なのですね。
「なぜ、彼氏が目移りしてたら不安になるのだろう?」へ向かう方がよいのです。

まったく自省なしに相手へ「目移りしないで」と要求する(要求したい)という方向へ行くと、叶っても叶わなくても地獄です。
叶わなければもちろんですが、叶った場合でも、です。
だって、いくら要求が叶っても器を超える満足感は得られない……叶ったように感じられるのはほんの一時で、その後は今とさほど変わらないのですから。

一瞬とはいえ「要求を叶えてもらって満足した」という経験ができたことにより、その後に満足感が得られない理由は「愛が足りていないから」に定められます。すると、「もっと大きな要求を叶えてほしい」という欲求が生じます。

しかしどこまで叶えてもらったとしても、そもそも受け取れないわけです。
わずかな満足……
もはやそれすら得られなくなっているので幻と化しているのですが、
かつて得られた経験に執着し、要求はエスカレートしていきます。

やがて要求は社会生活を壊したり、人間には実現できない域へと達してしまいます。

それでも叶えてくれたとしたら、
そのとき“彼”はもはや“彼”ではなくなっています。

本人の個性や意思が失われたのと同じ分、人の心は眠りについてしまいます。
心が失われたことで、愛を発することは叶わなくなります。

その“人型”が中身を失っていることへお構いなしに、中身を搾り取ろうとする“彼女”……。
いや……こうなるとすでに、“彼女”も“彼女”ではない……

うーんホラーですね。
私にはこの光景、地獄に見えるのですが。


彼氏さんの視線を追いかけているそのとき、その人は自分に目を向けていません。

だから、彼氏さんに対して「自分の事をこのくらい見てくれたら嬉しいな、安心なのにな」と思うのと同じ分だけ、まずは自分に目を向けてみるのがよいです。

その結果、彼氏さんに聞いてほしい事があると気付いたら、驚かさないように、穏やかに、伝えてみるのもアリです。

きちんと自分で自分の心を満たせるようになると、彼氏さんは目移りしなくなると思うんですけどね。

彼氏さんの行動が変わったんじゃなくて、もう彼女さんがそれを不安に思わなくなったから、目移りしているように見えなくなったり、見えても心に留まらなくなってるのです。

※この記事は、2014年01月18日に「インタビューズ (閉鎖)」へ投稿した内容を書き直したものです。

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