謝っても「ごめんじゃない」と返されて途方に暮れてしまう

ご質問

失敗して謝罪するとなぜか親にごめんじゃないって怒られてしまいます。反省した、気を付けるって意味で言ってるのにまったく理解できません…私は間違ってますか?

お返事

 

楽屋裏コメント

……わたしは、これを、
非道な回答だなと、思います。

使っている言葉は柔らかでも、要するに、

『あんたの親は考え無しだから、まともに会話しちゃいけないよ』

ということを、教えているからです。

子供にとって、親というのは、
尊敬できる対象であってほしい、
好きでいたい存在なのに、
そういうことを、言っているのです。

でも……

理解できないのは、理解へ値するほどの中身がないからです。


ただ目の前の事象へ反射を重ねるだけの、
何も考えない、もしくは考えても思考らしい思考になっていない人間というのは、
思いのほか、多いようです。
親であろうと、先生であろうと、上司であろうと。

わたしは、このことを、25歳くらいで気がついたのですが、
理解した瞬間の衝撃ったらなかったです。

そして、
『もっと早く知りたかった』
と思いました。

しなくても良い努力をしてしまった、
に受けるべきではないものを、受け取り続けてしまった。

だから、質問者さんも、
知らないよりは知った方がまだマシなのだと、
そして知るなら早いに超したことはないのだと。
その時期は既に、訪れているのだから。

そう思いながら、回答しました。

でも、ただ知るだけでは、
どうしようもないままで終わってしまいます。

それで、研究をお勧めしてみました。

ネガティブな感情や、無神経な対応、愚かな思考といったものを、
コミュニケーションを通して正面から浴びてしまうのは、心ある者にとって、負担になることです。

しかし、
観察対象と捉えれば、
一線を引いて、自分の気持ちへ招き入れることなく客観的に眺めることができます。

データであると扱えば、
量の増えていくことが不快や悲しみよりも、研究の進む喜びとなってくれます。

相手の言うことをきちんと受け止め、理解に努める姿勢を持つ質問者さんなら、こういうことをしていけると思いました。

そして、文中にも入れたように、
これをしていったという蓄積は、そして修練は、
この方の人生において、大いに役立っていってくれることでしょう。

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あなたの精神を構成する要素は今、
人間が中心だろうか、動物が中心だろうか。

元ネタ紹介

ドヤドヤで
『わたしが考えましたァ!!』
みたいなこと言うてるけど、
実はこのアイデア、元ネタがあります。

それというのが
「お母さんが怒る理由の自由研究」でして……!

わたくしは某 巨大 匿名 掲示板 のまとめ話をよく聞きかじっておりまして、その中で見かけたお話なのでございます。
語り手は、小学生の息子を持つお母さんです。

ある日息子の同級生母が、
同級生くんを連れて文句をつけにやってきました。

「あんたんとこの子のせいで……!!」

息子が何かやらかしてしまったのかと、
どういうことなのかを詳しく聞いてみると……

  1. 同級生くんが、「お母さんがすぐ怒る」ということを、息子くんにこぼした
  2. それを聞いた息子くん、
    「実は僕、自由研究で、お母さんがどんなときに怒るのか調べてるんだ!同級生くんもやってみるといいよ!!」と同級生くんに勧めた
  3. 同級生くん、「やってみる!!」と研究開始
  4. 怒ると記録をつけられてしまうので怒りにくくなった、どうしてくれる

とのことらしく。

話している途中でも苛立ちが込み上げてくる同級生くん母、思わず怒鳴り声を上げようとするも、
その様子をじっと見つめている同級生くんに気がつき……
「記録を取られてしまう!!」とハッとして、怒りを飲み込むのでした。


……と、
そういうお話でしたwww

これを読んだとき、

『研究対象にすれば、ただつらいだけじゃなくなるなぁ……!』

と感動を覚えました。

子供の発想すごい、子供に学ぶことたくさんある……!

あと、

『客観的な目線は自制心や内省を促してくれるな……』ということも思いました。

(今回のご質問では、研究結果を親御さんへ知らせることはお勧めしませんでしたが)

そんなふうに、
ただ笑うだけで終わらない、たくさん得るもののあるお話でした。

情報源のURLを載せたいのですが、探しても見つからず…… 残念ですが、諦めます。

近年のWebは流れが早すぎるせいか、キーワードがあっても見つけたい情報へたどり着きにくくなっているように感じますね。
寂しいなあ。商業主義このやろうだぜ……

ただ、こちらが代わりに出てきてくれました。

まさかご本人ではないとは思いますがww
ご本人だとしたら、オカアサン2ちゃんに書き込んだことになってしまうw

(いえ、それが悪いということはありませんし、伝聞を本人のフリして書き込むパターンもあるのですがw)

この記事のお話を見るに、本人だけのアイデアというわけではないのですね。

思いつき未満の思いつきを意識し、挑戦してみようかと思えたのはお父さんが促してくれたからだし、
実行することができたのは、お母さんの寛容性と見栄を張らない器の大きさがあったからだし。
そして賞を取るに至ったのは、先生が拾い上げてくれたからで。

なんかこう……大人かくあるべし、って気持ちになりますねえ。
子供って素晴らしいけど、その素晴らしさをどのくらい発揮できるかは周りを囲む大人次第だよね。
いやまあ、子供たちだけじゃなくて大人たちもそうなんだけど……

こういう素晴らしい環境の一要素となることを、シンプルに目指すことができたらよいのですが……
そのために必要な素質や余裕を、誰もが持ってるわけじゃないからねぇ……

各々にできることを、一歩ずつですね。
わたしは質問者さんのお役に立てたのだろうか……

(所詮は机上の空論だし、反応の予測なんて外すのが当たり前で、幹は悪くなかったとしても枝葉は余計すぎたかな、でもある程度具体的な内容含めた方が分かりやすいしなぁ……
無理なく実践できるのかなぁ……
等、ごちゃごちゃ心配になってしまうのでありました)

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