●今夜は空が暗く星が比較的見やすくて、
たまらず夜の散歩へ出ることにしました。
●日付が変わったあとの寝静まった町、
音のわずかなその雰囲気が心地いいです。
街全体としてはそんなに明るくないけど、
明かりのついている家はそれなりにあって
街灯もそれなりにあって……
星を見るのには邪魔だという思いが正直あります。
●人が通ると明かりがつくようになっている
玄関や駐車場がそこそこあって、
大した用事で出ているわけでもないわたしが反応させてしまうと
申し訳ない氣持ちになります。電氣代……
●目的の公園に着きました。
しかし、公園にある街灯が明るくて
星を見るのはちょっとしんどそうです。
まあ、仕方のないことですね、明かりないと危ないですもんね。
もう少し歩くけど、広い公園へ向かおう。
●普段は車がひっきりなしに行き交う道路も
この時間にはほとんど交通がありません。
とはいえ、1分に1台くらいは車が通ります。
こんな真夜中に、こんなちょっとした散歩のために、
その頻度の交通を止めてしまうのは申し訳ないですが……。
(押しボタン信号機をつかうので)
色々と申し訳ない人生。
●普段使っているお店の看板が、そして店内が消灯していると
なんだか不思議な気持ちになります。
まだ営業しているお店もあって、
そちらの看板は消灯されていないので
煌々とした明るさに虫がたかっています。
●目的の公園に着きました。
思いの外街灯が多く、明るくて星を見るのにはちょっと辛いですね。
きちんと安全管理がされている証拠でもありますが……。
●周囲には人っ子一人見当たりません。
でも、遠くから誰かがボールを弾ませている音が聞こえてきます。
すこし離れたところにバスケットコートがあるから、そこかな。
びっくりするほど響いてくるものですね。
こんな深夜に、秘密の特訓でもしてるのかな。
●暗さは人の恐怖心を呼び起こしますね。
怖い気持ちを抑えながら、明かりの少ない方向へ進んでいきます。
暗い部分は階段になっています。
これから降りていきます。
誰もいない、静かでだだっ広い空間、
そして足元が真っ暗であることに恐怖を感じながらも
一歩ずつ足を進めていきます。
スマホの明かりで足元を照らしてみましたが、
これはこれでちょっと怖い。人目につきそうで。
目撃者が普通なら不審者として認識されそうで、
目撃者が不審者なら加害の的として。
充電も残り少なかったので、そこもビクビクです。
もしも帰りに電池が足りなくなったらどうしよう。
明かりなしでここを進めるか?
真っ暗で怖いんだけど、
そのくらいじゃないと目的を達成できないので
街灯の届かない物陰へ移動し草むらの上に寝転がりました。
あっ
星だ……!
●遠くに少し、車の走る音がして、
あとは側を流れる川の水音が聞こえてきます、
素晴らしい……!
少しだけ虫の声もして、
草の匂いと、夜露の香りも漂います。
しかし時々聞こえる葉の擦れる音には
心地よさだけでなく恐怖も感じます。
熊が目撃される可能性のある地域、
人が通らないとも限らない場所、
通った人がまともとも限らないこと。
そして何より、飛び交う虫たちの存在。
安全な場所とは言い切れないから、
神経はとぎすまされるな。
●星座盤アプリを通して空を眺めると、
わたしの目には見えていない星がたくさん表示されています。
目立つ星はやっぱり名前を調べたくなってしまいます…
…ってアレ、火星かぁ!
いつもお世話になっております(占星術で)
火星明るいなあ、よく見えるなあ。
今年は木星と土星もよく見えて、
天体観測の当たり年らしいですね。
●一方の空が真っ黒なのに比べて、
逆側の空は白く明るい。
あっちが都市の中心部だからなのだろうな。
真ん中とかに写ってる影はツクシかなんか……?
●準備不足で来ちゃったから、あんまり長居できないかも。
うう、寒い。もう帰らないとかなー。
でももうちょっと、
もうちょっとだけ……
●メガネを外したら、細かい星が消えて、
夏の大三角がよく見えるなぁ、
視力欲しいなぁ……
普段は手元しか見てないし
視力じゃなくてメガネの方がいいかなー
でも邪魔なんだよねメガネ 意外と
●寒い、帰ろう、また来よう
●街灯の下に出るともう、さっきまで見えていた星々がよく見えない。
それでもはっきりと見える木星は、本当に明るい星なんだなぁ。
それでも星空はやっぱり綺麗で、自宅の屋上から眺められたらなあ。
高い建物あまりないし、街灯の光も届かないから、
きっとキレイに見えると思うんだ。
熊も人も虫も、心配しなくていいし…………
雪かき用と思わしきはしごはついてるんだけどね、
多分勝手に登っちゃいけないやつ、危ないし……
自宅の窓から見える空の、なんと狭いことよ……