星見日記 8月8日

※前後の繋がりが意味不明だったり
ちょっと何言ってるか分かりませんねなところもあるんだけど

ふわふわ夢心地で頭に浮かんだことを
なるべくそのまま書き留めたものなので
適当に流してください


 

今日あたり北海道まで来るかもしれないと言われていた台風は結局、どこかで温帯低気圧になったと聞いた。

だけど、空には雲がかかっていて晴れそうにはない。

 今夜は誕生日に向けてどうしても星を見たかったんだけど、大丈夫かなぁ


 

――夜。

雲もそれなりにかかってはいるけど、
晴れ間がまったく見えないわけでもない。

よし、星見会に出発だ。


 

ああああああああ
道にミミズが落ちとる
ミミズはちょっと……!


 

8月といえども、北海道の夜は寒い日も多い。
今日は長居できるよう準備してきたけど、どれくらいいられるかな。

水溜まりを見つけた。
そうか、乾きにくい場所は
朝の雨で濡れたままなんだな。
考えてなかった。
寝転がれると良いけど。


 

目的の場所へ到着
今日も物陰へ降りて寝転がる


 夜の広い草むらにわたしだけがいる、
いい気分だ…………

もしここに誰かがいたら
一気に嫌な気分になるな。
相手が悪人ならもちろんのこと
善人であっても、
わたしは目撃されたくない。

 虫たちの動きは活発ではないけれど、
声はどこからともなく聞こえてくるし、
草むらを何匹かはねていった音もした。


 

街灯の届かない真っ暗なところに寝そべって空を見上げる、とてもいい氣分だ。

頭上からときおりカサカサと聞こえてくる足音のようなものは多少の不安をかきたててくるけど。

星は火星しか見えないものの、
雲模様も美しいので
これはこれで見ごたえに不足はない。

 雲が流れるのに合わせて、他の星も見えた気がした。
光がようやく見えた……ようで、よく分からない。視力が足りない。
でもきっとそこにいる。
でも、やっぱりよく見えない。

 月と雲が重なった時にできる、虹のような色が好きだ。
虹と呼べるほどでもない、淡く赤みがかった色。

 お星様が見えないのは残念でもあるけど、
雲の流れを、月と共に眺めてるのもこれもまた素晴らしいなぁ。

 雲の流れを見ていたら、
となりのトトロを思い出した。

お風呂へ入るために、さつきちゃんが薪を取りに行く場面
あの時の夜空と雲の流れがとても早かった氣がする……

 流れているのは雲なのに、星が動いているように見える。

遠くから人間の話す声が聞こえる、
時々車が走る音も聞こえる。

見えるか見えないかという明るさの星がいくつか、
雲の間から顔を出してまた隠れていった

空が広い、広いなぁ、
なんて素晴らしいことだろうか……


 

どうでもええけど、顔が少しムズムズする、
なんか細かい羽虫とか寄ってきてんのかもしれない、やだなあ

…………

なにこれ、顔がムズムズする、すっごい顔がムズムズするんだけど……!

払い除けても手応えがないし変わらないし虫ではないような氣もしてきたんだけど、なんだコレ?
顔の皮膚の上で微生物が活発化でもしてんの?


 

風はそんなにないと思うんだけど、
すぐ隣にあって視界に入ってくる草が
手でも振るかのようにゆらゆらと左右に揺れている。

ものを見る上でメガネのレンズというのは特に違和感がないけれども、
でも、何か、
何か抑えてるかもしれないんだよな、外してみる、
全くと言っていいほど見えなくなるけど、それでも月の明るさはよく見えるし、火星も見える。
火星見えるんだね、びっくりした。

裸眼で星々を眺めたい。
裸眼で星々を眺めるのが夢の一つである。

 なんだか少し不思議な香りがする。
草は草なんだけど、かいだことのない匂いだ。


 

よく見えるとは言いがたいけど、
なんとかいくつかの星と、
それから月が見える。

 雲が多い……
流れが星々を隠し、月しか見えなくなってしまった。

でも、遠くの空が曇っていて、わたしの頭上の辺りだけ雲が開けているので、雲がけたときには星がそこそこ見えるし、空模様としてこれはこれで美しい。

そして時々、星が見やすい雲模様になる。
きっと、風の精たちが助けてくれてもいるんだろうな。
ありがとう。

 そんなことを考えていたら、さらに雲が開けて星が見やすくなってきた。

分厚い雲に月が覆われると、細かい星々が少し見えやすくなる。


 

今年の誕生日は星空を眺められないと思っていた。
トマトも育てられないと思っていた。

いや、トマト……
育てているとはいえ、手入れがひどく雑ではあるけど……

でもできないと思っていたのにできた、そのことがありがたい、
とにかくありがたい。ありがとう。


 

さほど時間を過ごさずに帰ることになるかと思っていたけど、いつの間にか30分が経っている。早いなぁ。
そして宇宙はいつまで見ていても飽きない。

 ただ、やっぱりちょっと、寒すぎるなぁ、体が冷えてきた。
夏場における東京の
地獄のような暑さを知っている者としては
この季節の夜が涼しいことは大変ありがたいことだと分かってはいるけれど……
それはそれとして、寒い。

 ダメなんだよ、
吾輩は我儘なんでダメなの、
暑いのも寒いのもダメ、どっちがいいとかマシとかじゃなくて
ちょうど良くなきゃダメなんだよー
ちょうどいいを、目指すし望むし、

だけどそれはそれとして、幸せである。

 四方に雲の壁がある感じなのに、わたしの頭上だけ雲が荒れて星がよく見えるようになってきた、ありがたいありがたや。

 うーん、あと10分居たかったけどダメだ、寒い帰ろう。
次があったら、ひざ掛けも持ってこようか。

 起き上がったら街灯が見えて、
いつの間にか移動していた現実でないところから
現実へと帰ってきた氣がした。

 暖かめの服の上からレインコートを着ているから、
帰り道を歩いていれば、だんだん体も暖まってくるはず。

 そうだ忘れてた、今日から火星期だよ *1 占星術用語。
35~45歳のあたり。
前10年で打ち立てた人生目標に邁進する時期。

今までもありがとう、これからは特によろしく火星。
ガンガン行こう。行けますように。


 

常夜灯に照らされながら家に帰る、
常夜灯に照らされて大きな蜘蛛が見える、
このでっかい蜘蛛が常夜灯で照らされて見えるポイントをわたしは三つ知っている、
そのうちの一つは自宅の共用廊下だ。

家へ帰るまでの道のりを進んでいるその短い間に、
晴れかかっていた夜空はまたすっかり曇ってしまった。

ありがとう、精霊たち。

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