土星回帰を経たきみへ、土星から

わたしは、社会へ適応するために必要なものを、きみに与えてきた。
早いもので、もう30年が経とうとしている。

そろそろ、自分で判断できるようになっただろう。
社会の理屈の中で、きみに何ができて、何ができないのか。
理性ではできるけれど、心では耐えがたいことはなんなのか。
社会に求められても、応じられないことへは、いかに対処するのがよいのか。

 

わたしはこれからも、きみにあれこれ言うだろう。
口うるさく感じることもあるだろう。

だけどもう、一方的に潰されるのは終わりにしてほしい。
被害者のような意識を持たないでほしい。

わたしのもたらすものをどうしようもないものと捉えず、
都度きみの心で精査して、
自分自身の意志で、何をつかみとるのか選んでいって欲しい。

変えてはいけないものなんて、ただのひとつだってないんだ。

 

わたしは、口うるさい助言者になりたかったわけではない。
きみを手伝える、よき友人で在りたいのだよ。

これからも、そして、今までだって。

 


 

わたしが土星回帰 (サターンリターン) を終えて間もない頃、
5歳くらい年下の人と話をしていたら
このようなことを言われました。

「人付き合いするうえで、
相手の年齢って関係ないと思うんですよね」

とても同感です。

 

人を構成する一要素として年齢があるけれど、
年齢がその人を決めるわけではない。

生きてきた時代と環境は人へ影響を与えますから、
それを理解する助けとして
年齢を知ることは有用だとも思っています。

が、
それらよりも先に、
現状のその人自身を見ることを優先できたらなとはわたしも思っています。

 

しかし同時に、
「年齢によって通過することになる領域」
というのがどうしても存在して、
土星回帰はそのひとつに加わるなあという実感もあるのです。

そこを超えた人は、やはり自身の中で何かが安定するし、
だからこそ、こちらからの付き合い方、接し方も何かが変わる。

 

土星回帰を超えて来た人たちへのねぎらいと、
これから迎える人たちへの応援を贈ります。

準備をしても無駄なので!
肚くくって苦しみの根源と向き合うしかないです……!!

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