価格と労力はイコールではない

ご質問

「与えれば与えられる」「人に貢献するとお金が入ってくる」とか言うじゃないですか。

でも認知症のおばあちゃんでも、夫の会社役員に名前貸してるってだけで月数千万円とか稼いでます。このおばあちゃんが何を与えてるの?なんで認知症でそこにいるだけでお金が発生するのか、誰かメカニズムを説明してください。

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お返事

ご自身でおっしゃられているではないですか。
「名前を貸している」のです。

その名義には、信頼か権威か財産か、
はたまた明確な理由はなくとも運が良かったかで、
月数千万円に値する何かしらの利用価値が紐づいているのでしょう。

与えること、貢献することに、
労力が伴うとは限らないのです。

……でも、労働力の世界を見ている人間からすると、
そりゃぁ、不公平感も湧いてしまいますよね。
その数千万円の半分でも、市井の困っている人たちに回ってくれたら……。

楽屋裏コメント

お金の流れというのはお金の流れるところにあるものであって、
必ずしも価値の元へ流れてくるわけではないんですよね。

「振り込めない詐欺」という言葉ができたくらいですからw

「振り込めない詐欺」とは、ユーザーが自発的にお金を払いたくなるほど素晴らしい動画やツールを無償で公開した作者に対して敬意と感謝の気持ちを示すタグである。

ニコニコ大百科 > 振り込めない詐欺



どんなに素晴らしい価値を提供していても、お金を流す窓口がなければ、
そこにお金は流れてきません。

そして、お金の流れを作るのは必ず人間ですから、
お金を払いたい人の目に留まることがなければ、
やはりそこにお金は流れてきません。

これは逆に、
どんなに価値のなさそうなものでも
「お金を払いたい」という人が現れ、支払うことが可能であるなら
お金を受け取ることができる、ということでもあります。

それこそ、認知症のご老人が、ただ名前を貸すだけでも。

……初めてこのことを認識したとき、
認めたくなくて葛藤しましたw

ずっと不服だったんですよ。

「優れた能力を持ち誠実に職務を遂行する仕事人たちよりも
権力や口先のうまさを持つ中間搾取者の方が儲かっていたりする」

ことが……

でも、こういうことだったんですね。
悔しいけど、納得せざるを得ませんね……

現場を見てきちんと職務へ当たり昇給していくよりも
権力者の愛人をして抜擢される方がお金を得られたりするのも、同じ理由ですね。

(『シンプルにお金あげてた方がいいんでは……? 現場で働くの大変だし人によっては邪魔になるだろうし』って思ってたんだけど、あれって税金とかお金周りの管理が「給料として渡した方がラク」だから発生するらしい…… 昼職の肩書き・経歴も得られるし)

ビジネス指南書にいろいろ書いてあっても、お金を得る方法の根本は

「お金を払いたいと思ってもらい、そして実行してもらうこと」

これ以上でも以下でもありません。

お金を得るために必要なのは
お金を払ってくれるお客さんであって、
それを確保できれば良い仕事なんてしてなくてもいいんです、極論。

実際には、
権力の世界にも軽薄な世界にも愛人の世界にも
継続して利益を得ていくためには彼らなりの“良い仕事”は必要になるはずなので、
「金を払ってもらえばいい」だけで為せることは転売ヤーと詐欺くらいしかないと思いますが……

しかし、価値よりも金に仕えるこういった人たちを除いた一般大衆の世界では、
「貢献するとお金が入ってくる」はおおむね事実だろうと思いますし、

お金の流れで測らなければ、「与えれば与えられる」だって、当然のことだと言えるはずです。

っていうことについてまた細かくつらつら書き始めたら
長い濃い脱線しまくりの三重苦をキメてしまいまとめられなかったので、この記事でのお話はここまでとしますw

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