「戦争はいけない!」
ということを、現代日本を生きている人々なら耳にできたタコが引っこ抜けるほど聞いていると思います。
でも、もし現在、戦争が起こったとしたら、
一体どれだけの人が「私は加担しません!」という意志を表明して、行動に移すことができるのでしょうか。
私は自信ありません。
だって怖いもん。
だってだって戦争反対なんかしちゃったら「非国民」のレッテル貼られて警察官 (カオが怖い) がやってきそうじゃないですか! そのまま拷問部屋とかタコ部屋に投げ込まれちゃったらどうするのさ! 極限状況で人権なんてものがあるわけないし、仮にあったって密室に連行されたら破り放題だよ!嫌だよそんな目に合うの!
万が一、奇跡的に、人権が守られたとしたって。
公的権力が私を害さなくとも、私を追い詰めるのに十分な悪意と狂気が私のもとへ集まってくるでしょう。ご近所さんにヒソヒソされるだけならかわいいものですが、食料売ってもらえなくなったり暴力を振るわれたりするかもしれないです。家だって追い出されるかな! でも実家に逃げたら家族まで巻き込んじゃう! (帰らなくても巻き込むかもしれない)
気に入らない相手に「このやろう!」となるのは自然な心理ですが、「暴力を奮ってやる」という発想にはなりませんよね。よほど気に入らないことがありそう思ったって、そこは文明人。行動には移しません。
しかし、このあたりを抑えてるネジがはずれちゃってる人だって世の中にはいるわけで。
だって、「電車がひどい脱線事故を起こしたから (関係のない) 車掌へ暴行した」という事件が実際にあったのですよ。
JR福知山線脱線事故は、2005年4月25日にJR西日本の福知山線で発生した列車脱線事故である。乗客と運転士合わせて107名が死亡した。
12.派出した事件・犯罪
事故発生後、これに関連・便乗した事件が発生している。事故には直接関係のないJR西日本の乗務員・駅係員がホームで蹴られるなどの暴行や嫌がらせ、痴漢などが相次いで発生。乗務員の交替の際に警備員が警護する事態に発展する。
~ Wikipedia JR福知山線脱線事故 より抜粋 ~
(Wikipediaには記述がないし情報源も見つけられなかったのですが、線路に突き落とされた車掌さんすらいたはずだ)
こういう事件を起こす人がどれだけいるのかは分かりません。
でも、「事故発生後、便乗して」「相次いで発生」する程度には身近に生息しているわけです。
平和な世の中なら、めったに目を付けられることはないでしょう。
が。
戦時下の非国民が相手なら、どうだろうか。
こちらは一人だが、相手は何人いるか知れません。
しかも相手は容赦がない。狂っているとしか思えない発想で容赦ない。
だって正義だから何してもいいんだもの。
正義に背いた私には、助けを求められる先もない。
ひっそり「表向きは戦争に協力しているけど、私も本当は嫌だよ」と言ってくれていた知り合いも、巻き込まれるのを恐れて距離を置き始めるでしょう。
「やっぱり戦争に協力します!」と言ったってもう遅い。
彼らは戦争という正義をふりかざしてその実、苛立ちと欲望のはけ口が欲しいとか、そういう手合いの矛先が自分へ向くのが嫌だとかが動機なのだから、一度目をつけられたら、もう、終わり。
拷問部屋タコ部屋と大して変わらないじゃないか!
嫌だよそんな目に合うの!
と、まあ、かなり悲観的な想像をしてしまいましたが。
これは大前提として、“国民の大多数が戦争に協力した場合”の話なのですね。
戦争反対したら警察 (顔が怖い) に捕まるよーヒー とはいえ、
警察官の方々が「あ、自分戦争反対なんで、そういう仕事はしません」と言ってくれるなら、私を連行しにやってくることはありません。
もちろん、「戦争に協力しろヒャッハー!!」とか叫びながら私に害なしてくる輩も「あ、暴行は犯罪だから」と捕まえてくださるでしょう。私の平和は守られましたヒャッハー!!(※脳内はalways世紀末)
きっと、警察官 (や、自衛官) の方々も、戦争反対を表明したら、もっと上の人とか、大勢の同僚に追いやられて、私が想像したような悲惨な世界に放りこまれてしまうでしょう。
けど、さらに追いやる側の人たちも、「何言ってるんですか。自分だって戦争反対ですよ」と言ってくれたら……?
その一方で、武力はなくとも労働力&資金源として利用できる一般市民たちが「戦争のために私達の生活を犠牲にしないでください!」と、言えたら……?
ごく少数の協力者で、戦争をすることはできません。
(核兵器のボタンを押せる人だけは話が別かもしれませんが)
政府がどんなに戦争を宣言したとて、実行する人がいなければ、戦争にはなりません。
だから、実行する人がいなければ、過去の世界大戦は起こりませんでした。
実行する人がいなければ、ヒトラーが何を言おうと、ナチス・ドイツの大虐殺だって起こりませんでした。
そう、実行する人がいなければ、人生を破壊してしまうまでブラック企業へ勤めてしまう人も、出てこないで、済みます。
組織に背くことは、たいへんむずかしい。
そうならないように、いつの間にか“空気”により支配されているからです。
“空気”が読めない人間でも、生殺与奪権を握られたり、そこに家族まで含まれているとなれば、屈服するしかないでしょう。それでも読めなければ、周りをより支配するために利用するまでです。そう、おまえは見せしめだ。
でも、でも、本当は味方がたくさんいるはずなんです。
「こんな状況はおかしい!嫌だ!!」と感じていて、だけど、逆らったあとが怖くて声を上げられないでいる人達が、たくさんいるはずなんです。すぐそばにも。
彼らとどう繋がりを作ればいい?
表立っての行動はできないだろうし、インターネットも断ち切られているかもしれないけど。何か方法はあるはずだ。
繋がりを知らずに怯えているだけの人を、どう繋がりに加えたらいい?
もし現在、戦争が起こったとしたら、
「私は加担しません!」という意志を表明できるのか。
私は自信がありません。
でも、あなたが一緒に声を上げてくれるなら、
勇気を出して、共に抗えるかもしれません。