霊媒師の先輩と、同居ではないけど近くなったからたくさん学ぶぞー!! と意気込んでいたんだけど、
期待値が上がりすぎて思うように会話が通じないことに幻滅。
ついには、突かれたくないところを無神経な突かれ方をしたので (私の非…というか弱さ を 長時間一方的に指摘され続けた) カンカンに頭来て、その怒りを必死で抑えつつも『今後先輩にどう接したらいいか分からない』と半絶交を申し渡したような感じに。
でも先輩の家には引き続き住んでる (タダで)。
なんなんだ自分……情けねえな………… と思いつつも、
湧いてくる怒りと不満にも嘘はつけない……
だけど、先輩との半絶交よりもショックだったのは、
カンカンになったその日、勢いで判断を誤って大切な友人との関係を壊したことなんだ。
こっちは本当の絶交になった。
一度の失敗で壊れるような、ひどく危うい繋がりではあった。
そういう関係は切るんだけど、
この友人にだけはそうしたくないと思った。
だからがんばって、関係を作りたくて、
ここまでなんとか、つなぎとめてきたのに
あっけなく、終わってしまった。
先輩が、先輩が無神経なことをするから!!
自分が怒りに任せて人のせいにしているのも心の隅で分かってはいたけど、
人生で起こること、起こしたことは自分の責任って知識もあるけど、
文句を言わずにはいられなかった。
「よく分からないけど、自分の言動が悪い影響を与えてしまったんだね、それはごめんね」くらいは聞きたかった。
しかし返ってきた内容は、ごめんねどころか
「悪いのは自分ではない、自分は間違っていない」という前提の揺るがない内容と
「ナツキさんがほぼ唯一、あそこまで関心を持っていた女の子と、絶縁することになって、私も嫌だし、悔しいし、哀しいです」
!?
こいつッ……!
どの口で!!!
血が煮えたぎるかと思った。
おまえ……!
おまえが!!!
おまえだよ!!!!!
だけどそこをなんとかこらえようと
『私が期待しすぎたのがいけなかったんですね。
人間だから、性質も違って、苦手もあるのを理解しなかったのがいけなかったんですね』と、嫌味とかではなく、伝えた。
返事。
「なんていうか、こんなの当たり前だと思うんですけどね?
なんでこういう勘違い(という次元ですらないと思うのですが)をよくされてしまうんでしょうね?
それに、日頃からこんなにいろいろな失敗談を共有しているにもかかわらず、ですよ?
だから少なくともこの点に関しては、私の不手際ではないと思いますね、おそらくは。」
なんなんコイツ。
人が必死に自省しようとしてんのに、
自分は一切引かないで畳み掛けてくるのなんなん。
あなたの心の姿勢がそれだから“勘違い (とすら呼べないもの)”をよくされるんだろ。
腸は煮えくりかえったけれど、
何を言っても無駄なんだなと諦めも持ち始めた。
……それにしても、なんでこんなに分からないんだろう?
「分からないことが分からない」のは仕方がない。それは人間には逃れられない。
けど、なんせ私が知恵を尊敬している先輩だぞ?
感覚的にはしょうがないとしても、少なくとも知識的には、私の言いたいことや、「自分には分からないけど、何か大切な要素を伝えたがっているようだ」くらいは、伝わってもいいはずなんでは……?
私はもっと早く、この問いを立てるべきだった。
心から問うたら、答えは返ってくる。
「先輩には本当に分からないんだ」
ってことが、分かった。
体が崩れ落ちるかのような感覚がした。
むなしい。
わかってほしかった。
嬉しいことも腹立たしいことも好奇心も、もっと共有したかった。
だけど仕方がない、
仕方がないことだったんだ。
本当に分からない人相手に理解を無理強いし、
ひどいことを、たくさん言ってしまった。
自己嫌悪ばかりだった。
それでも怒りは、おさまらなかった。