10年前…懐かしいです。
16歳でした。高校に入学した年です。
秋に、初めてのアルバイトを始めました。
ちょうど11月の今頃、初めてのお給料が入ったんじゃないだろうか。
携帯電話を買ったような気がします。自分のお給料で料金を払っていけるようになったから。
機種はJ-SH07。
携帯にカメラがついた初期も初期だったので、ちょっと誇らしかったのを覚えています。
母親へも、お小遣いやお年玉を断るようになりました。
親孝行ではなく、自立心が強すぎたというか、親とあまり関わりたくなくて世話になるのが癪でした。
そもそも、「中学校の卒業と共に家を出ていきたい」って言ってましたし……(さすがに“だめ”と返されましたが)
進学した高校は一般ではなく夜学だったこともあり、経済的な負担は一般より軽かったでしょう。
でも、超のつく親不孝者を自負しています。
アルバイト先には本当に、迷惑につぐ迷惑をかけ殴ったのは間違いありません。
具体的に言われた言葉の数々(とそれに対する返し)がすごいぞ!
(環境ですが、5人くらいで、体育会系の閉鎖的な現場でした。接客業)
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仕事を頼んだときに「あたしがやるんですか!?」と言うな
⇒ 『??言ってないですよ?』(実際に言ってはいないのですが、あからさまにこういう態度だから言った事になった模様)(ついでに、そういう態度であったことは全くの無自覚)
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あなたがいるせいで仕事に支障が出ると皆が言っている。⇒ 『そうなんですか』 ← かなり右から左へスルー
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知り合いに、いつも1人の現場で淡々と事務をこなす人がいる。
仕事中も1人だし、ご飯も1人だし、いつも孤独なのって惨めだよね。(協調性のないわたしへ、「最後に待つのは孤独だよ」と言いたかったのだと思われる)⇒ 『そうですかね? わたしは1人も事務も好きなので、そういう環境って天国だと思いますよ』
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(↑の会話から後日)
前、「1人の仕事がしたい」って言ってたよね。
じゃあさっさと辞めてそういう仕事したらいいじゃない!⇒ 『そうですねー できたらいいんですけどねー…… (高校生にはそういう仕事ないんですよね)』
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場を和ませるために冗談で「馬鹿だねー」って言ったのに、本気で凹むな⇒ 『友達と言い合いになり「馬鹿」って言われてショック受けた矢先だったから本気で傷ついた』
……などなど。色々ひどいな!
相手も結構ひどいけど、自分もそれに見合うひどさなので なんとも だよ 。
いずれにせよ、コミュニケーション力がゼロどころか
超がつくマイナス値を誇っていた自分を、よく面倒見てくれたなと思います。
あまりにマイナスすぎて、嫌味を言われても自分の酷さを責められても
諭されていても全く気付いていなかったよ。すごい。
とはいえ、わたしがそれに見合うひどさでも、相手も結構ひどかったのは事実。
いつしか成長して「幼いな」と気付いたときに、お別れさせていただきました。
その成長を促してくれたご縁ではありましたが、感謝はあれ再度関わりたいとは思いません。
~10年後~
「ナツキさんいないと仕事にならない」
「(上記の話を) 嘘でしょ、信じられない!」
「隣にいてくれるとわたしの癒しだから。仕事でも助かってるけど」
「多分この会社で一番コミュニケーション力あるよ。辞められるのまじ困る」
「ナツキさんって、営業もイケるんじゃないですか?」
そんな言葉を、いただけるまでになれました。
でも、こういう言葉をもらうために一番だいじなのって、
言われる人の実力より「言ってくれる人達に囲まれていること」なんだよね。
お世辞だとしても、誉めてくれる仲間たちと仕事を進めるのってほんと楽しいです!
我ながら自分を美化しすぎでしょーこの表現は!と恥ずかしくなりますが
ぜんぶ事実だから誉めてくれた人に感謝しながら公開しちゃうよ。しちゃうよ。
※この記事は、「インタビューズ (閉鎖済)」へ投稿した内容を書き直したものです。