生きた光景と共に在りたい……

タイトルのテーマは一旦置いといて、
途中で引用されている文章があまりにも心に引っかかってしまったので
そのことについて書きます。

なお、引用前に表記されているURLは既に無効になっており
スパム業者に引き取られているようなので、
きちんと見られるWebアーカイブへリンクを張っておきます。

 


1900年くらいに開発されたのがIQテストですが、このテストの初期の質問には「氷が溶けると◯になります」があります。

普通に考えれば、「水」だと思うけど…………

自然的な農業人だと「春になる」と答える。

!!!!!

 

この部分を読んだとき、心の中に春が広がりました。

雲に覆われがちだった太陽が姿を堂々と現す時間が増える。
凍りついていた空氣の刺すような冷たさは徐々に和らいでいく。

高く降り積もり、自身の重みで固まっていった雪は
そのかさをだんだんと減らしていき、
やがて日向から、木の周りから地面が見えるようになってくる。

わかりやすく残っていた動物たちの足跡は
かえって“覆い隠される”ことになり、
鳥たちは冬の膨らんだ毛を落ち着かせ、さえずりを増やす。

力なくくたびれていた草たちは明るく鮮やかな色を取り戻し始め、
やがては更に鮮やかな色をした花々で大地を彩り――
花たちはほどなくして役目を終えるけれど、同じ場所にまた次の花たちが咲き誇る。

草木も動物たちもそして人々も、抑え込まれていた生命力を思い思いに発揮し始める。

氷が溶けると、春になる!!

 

この言葉が、あまりにも感動的で…………

そして、だからこそ、あまりにも、悲しい。

 

わたしには、氷が溶けると春になることが分からなかった。
答えを知った今でも、本当には分からない。

氷が溶けると水になることは、知ってる。

物質の最小単位である原子、それらが結びついて分子になり、別の物質と化すことを、知ってる。

水を構成する分子は「H2O」であることを、
この表記が水素原子と酸素原子が2:1の割合で結びついていると表していることを、知ってる。

周囲の温度が下がることで分子の動きがにぶり、凝固すること、
これが水で起こったときに氷と呼ぶ物質になること、
温度を上げればまた水に戻ること、
その境界を摂氏0℃と定められていること…………

知ってる。

知識としては、知ってる。

調べないで記憶で書いてるから
細かいとこ間違ってるかもしれないけど、
必要になったら調べ直せばいいし……調べ直せることだし。

でも、そんな…………
調べたら分かることが、なんなんだ。

いやこれはこれで面白くて大好きだし
そうじゃなかったとしても
価値がないもののように貶めるのは、違うんだけど…………

でも…………でも、

あまりにも、悔しい、
悔しいのだ。

悔しすぎて文句を言いたい。
文句を言わずにいられない。

ごめん、科学も素晴らしいものなのに、八つ当たりしてしまった。

 

わたしは、氷の向こうに雪を見たかったし、
雪融けの向こうに春を見たかった。

春は人によって違うし、
経験によっても、
氣分によってすら、違う。

生きた光景なんだよね。

氷が溶けて水になることは、
決まりきったこと、変わらないこと、発展しないこと、
死んだ知識なんだよね。

まあその死んだ知識も面白いし
これを発見する過程や
これを土台に発展する過程では生きた光景を生むから
見られて知られて嬉しいものではあるんだけど…………

あくまでも半面でしかないというか…………

死んだ知識を集めるだけじゃなくて、
生きた光景もあたりまえに思い浮かべられる人生がよかった…………

 

それでもわたしは大抵の人生よりも、その望みを叶えられる可能性が高いとは思うんだけども…………

『いずれ、見たい世界を案内してくれる人が現れるのかも』とも、思えるし。

まあこの子が現れたら教えてくれたらそれはそれで
嬉しいと同時にめっちゃ悔しいんだけどな…………

教えてもらえるのもいいけど
自分で見たいんだよ自分の感覚で体験したいんだよ欲張りのワイはァ!!!

って思いながら2年半ぶりに記事を確認しなおしたら
全く同じ事が書いてあって笑ってしまったwww
変わってないwwwww

変わったことと言えば、

『そんな才能ある子が来てくれてもわたしは潰してしまうんではないだろうか?』

って心配になることかな…………

人間とも動物とも、誰かと付き合うことに対する適性のなさをこの記事書いた頃より自覚していて自信も失ってるんだよね

望み過ぎなければ平穏な関係を築ける、そこで満足しとけばめっちゃ恵まれてるで済むくせに、それじゃ物足りなくてもっと踏み込んだ先を望んじゃうんだよね………… orz

もう生まれてるんかなぁ…………
早く出会いたいような、会いたくない……関わりたくないような……😩

…………図鑑か…………

 

自力で進むにしろ人の助けを借りるにしろ、
いずれは氷の向こうに春を、
そのような世界が見える眼を、得ることができるのだろうか…………

見たいものが見えていない、分からない、そのことに氣づくことすらできない人生が、あまりにも、悔しくて、悲しい。

氣づいても、それはそれでつらいし…………

と一通り嘆きを書き流してみたけど
何言ってんだかワケ分からんという人が大半だろうな……
という世の中の在り方も含めて、
あまりにもつらすぎる…………
わたしにとっては、生きていることそのものまで苦しくなる程度には重要な話なんだけどな。

でもそんな、重要な話が多すぎるというか弱すぎるというか……
生きていることが……
生命活動を維持することが、ただそれだけで、
辛く苦しいと感じてしまいやすすぎる…………

つらい。

…………。

あかん。あかんな。

まあ今12月だし。

年末の時期はどうしても世間がざわつくし寒いしで
良からぬ考えに流されやすくなるんだよね。

もうぜんぶそのせいにしといたろ。
しとけばええんじゃ。

いうて明日になったら多分、“溶ける前の氷”を見て
『ふぁーーーーー!!!!!』とか
大喜びしとる自分がいるはずなんだしw

苦しみにも近すぎるけど喜びも超お手軽なのであるw

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