●ときどき、現実とほとんど同じで
何かが少しだけちがう夢というのを見ることがある
●わたしはもともと東京出身で
今は北海道札幌市で暮らしているんだけど、
現実のひとり暮らしと違い
夢の中では引っ越しを知った母がついてきて同居していることがある
●生活時間を合わせているわけでもなく
積極的に関わろうとするわけでもないので、
ほんとに淡々と「同じ家に住んでるだけ」という感じなのだけれど、
すれ違えるほど広いわけではない家なのでお互いの活動はまあ伝わってくる
住んでいる家は今と同じ
地域も同じ
●夢の中のわたしは現実と同じく体調が良くなくて寝ていることが多い
母はこの地でパートを見つけ働いているようで昼間は家にいない
今日は明るい時間にうとうとしていたら母が風呂へ入りに来て、お湯を張る間手近にあるわたしの荷物を片付けはじめるという内容だった
●風呂場がわたしの寝床のすぐ横なので
ごそごそされているとどうしても氣がついてしまう
『(余計なことを)』と思いながらも
普段ゆるく氣になっていたことをふと
寝ぼけながら聞いてみた
『母さんは、なんでこっちに来たの?』
●東京での安定した暮らしを捨てて
何も知らない土地に来る必要なんてなかったのだ
母はわたしと違って、自身の思いつきや浮き沈みに振り回されるタイプではなく
今まで通りの単調な日々を、淡々とこなしていくことができたはずなのだから
●母は「田舎で暮らしたかったからだよ」と答えた。
『そっか、よかった、ちゃんと自分の動機があったんだね、
わたしのことで嫌々ながら来たわけじゃないんだ、それはよかった……』
●都会を抜け出したいだけなら
自身の実家という選択肢もあったし
別にわたしのところへ来なくてもいいのだから
調子の悪いわたしのためという思いがまったくないわけではなかっただろうけど、
それでも安心できた。
●目を開けたら時計は9時20分頃を指していて、15時ごろだと思っていたわたしは
『出勤前じゃないの!?忙しいところにわーごめん!』と焦った。
とはいえ、当の母は風呂にお湯を溜めているだけあってまだ余裕がありそうだ。
●出勤時間も氣になったけれど
『今どこで働いてるの?
よく、来て間もなくで仕事見つけられたね』
ということを聞いたら、1枚のチラシを差し出された。
そこには「○○○や」という店名と
古くも味わいある店構えの写真が大きく載っていた。
●『あっこれすぐそこにあるお店だよね。わたしも氣になってた……』
“氣になってた”というのは
客としてもそうだし、
もしかしたらこんな自分でも働ける場所かなあという意味でも。
何かを察したらしい母は、次いで求人の冊子を差し出してきた。
●一応目を通していくけど、どの募集を見ても
『やっぱり今の自分に務まりそうなところはないなあ』と思うだけで
涙が湧いてきてはボロボロ落ちていった。
●……というところで、目が覚めた。
現実の体の方も涙ぐんでいて、
あとなんか、のどがつまって息が苦しい。
なんだこれ。
●地味に現実的だったし
前にも同じ設定の夢を見たことがあったので、
ついつい、『パラレルワールド』という単語が頭をよぎるよね……
母と暮らしているわたしも
こっちのわたしが苦しくて泣いているときを
夢に見たりするのだろうか
●わたしにとって、親が近い距離にいることは苦痛なんだけど
そのへんがどう折り合いつけられたのかも氣になるところ
あとかーちゃんだけこっち来ると
とーちゃんはどーなってるんだろうw
わたしよりも父の方が一人にさすのは心配なのであるが……www
また同じ設定の夢を見たら聞いてみるかw
●あと、母が勤め始めたというお店も
名前をついggったりしたよね……
現実には、歩いて5分圏内の近所にはなかった
もうしばらく歩いた先で
地図上には表示されているけど実在はしないっぽいお店があるらしいのは氣になるけど