大まかな反応について思ったこと

 

しょうがないこととはいえ、決めつけの意見も多いよなあ

『今回の騒ぎによる部分以外をロクに知らないまま、ご本人のこと好き勝手言ってんよなあ……』

という印象の意見もチラホラありました。

まあ、わたしも大して変わらないですが……。

(彼については多少知っていることもあるとはいえ、本当にいろいろ知っているわけではありませんし、
他の話題で多少すら知らないことへ適当に言及することもあるわけですから)

そして、世間なんてそんなモンだし、
それはそれで仕方ないのでしょうが……



氣になった話にはたとえば、このようなものがありました。

「顧客企業から干されて(金銭的に)困ってるから謝った」

「TVから消えたのも本当は干されたからなのだろう」

「金でしかものを考えられない。心のない人間で、謝罪は表面的なもの」

彼本人からの発信をある程度見ていると、これらが当てはまらない可能性の高いことが分かるのですが。

まず、金銭的なダメージに関してですが、
彼はすでに、配当だけで食っていける量の投資をされているので、全顧客にそっぽ向かれても食うに困ることにはならないはずです。

なので、「金が惜しくて(食うに困る事を恐れて)謝る」ということはする必要がありません。

今回のことに対する制裁として、

「YouTubeから収益得るのをやめろ!むしろアカウント消せ!!お前がホームレスしてみろ!!」

という意見を述べられている人もいますが、

彼はYouTubeを消そうとニコニコから追放されようとご自身のプラットフォームが崩壊しようと、暮らしまで成り立たなくなることはないはずです。

(手を差し伸べてくれる人も結構いるみたいだし……)

「CMに起用していた企業から巨額の賠償金を請求されるだろう、せっかく稼いだ金もなくなるな」

についても、

彼は

「そんな、タレントの影響がどこまでかなんて分かるわけがないのに
『タレントが不祥事を起こした際に企業が不利益を被った場合は賠償金を請求する』という契約が当たり前とされる業界の慣習はおかしい」

という意見を持たれていて、

「だから僕は、契約を交わす際は絶対にこの項目を排除してから進めることにしている」と、言っておられたので……

間違った推論と言えるでしょう。

(その彼が、分かりやすくご自身の発言によって企業の不利益を引き起こしてしまわれたのは、皮肉ですが……😖

なので、経済的制裁の是非はともかくとして、
これを深く与えるべく「アカウント消せ」とか「干されてざまあみろ」など思われている方々は、
すみませんが、随分と的外れなところを見ておられるように思います。

そして、TVから消えたのもまた同じくです。
彼はCM契約の条件についてだけでなく、
TV業界において肥大していたあらゆる負の側面におかしさを感じていて……

敵味方の状況については情報が足りないので、これについては推測できないのですが、
TV業界の権力者から疎んじられて出禁を食らった場面があったとか、
その中で自分に味方してくれる人も結構いることを知った、という体験談なら聞いたことがあります。
ここから想像するに、敵も味方も多かったのではないかな?と考えます。

参考動画 (の入っているわたしの日記)

………………あれ??

えええええあああああ
何氣なく思い出して引用したけどめっちゃ好青年じゃないですかなんか今と印象がちがう……!!
表情ッ!!!

(ちなみに動画の投稿は2020年の1月です!!)

そおぉなんだよおぉぉ
これなんだよおおぉぉ
わたしの氣に入ってた彼は、この……!
ウッ (;ω;)

↑の日記を上げた頃メディアの闇系の動画いっぱい見せてもらってて、
やり返しの中には確かに中2的な氣持ちも見えたけど、
でも、基本的な振る舞いはちゃんと大人で、
誰も言えない、誰も逆らえない、彼の立場ならもう放っといてもいい人たちなのに、
しっかりと、合法的に、社会的制裁を刺していってて、
その様子にはもちろん危うさもあるんだけど、だけどとてもカッコいい行動でもあるなって、すごいなって……!
ウゥッ (;ω;)

もうアレ、だいたいひろゆき氏のせい
※誹謗中傷 ※ひろゆき氏なんもしてない

超余談:相手の心をガンガン開いて
そこにある地獄の釜をドンドコひっくり返して
荒療治の挙げ句超更生に導く (つもりはないんだけどそうなっちゃう) 人間というのが
世の中には存在したりします…… ひろゆき氏は違うと思……う……けど…………
氣が向いたら書くよ 書く書く詐欺師だから期待はできないけど……

そんなこんなありながら、
「自らTV業界に見切りをつけて去った」ということを、
ご自身の動画の中で度々言われています。

そして、今回の大炎上へ至る前から
過激な発言はよく出されていて、

「喧嘩上等、反論あるならかかってこいや
(排除 or 返り討ちにしてやるから)」の姿勢でいらしました。

これらのことをつなげていくと、
お金のために謝る必要なんてないはずなんですよ。
社会的信用だって、そこまで氣にされなくていいはずです。
そして、謝るつもりも基本的にはなかったはずです。

(というのが、わたしの推測する彼の実像です)

メンタリストになったのはメンタル弱いからのはずで

それでも謝罪動画を上げたのは、
パフォーマンスのため (だけ) ではなく、

家族に迷惑が及ぶからとか、
生活には困らないにしても嫌われるのはやはり悲しいとか、
数々の反撃がさすがに耐えられずに落ち込まれているとか、
そして、

……本当に申し訳ない氣持ちと、反省心を持たれたとか。

これらは、心無い人の動機ではないと、
わたしには思えるのです。

もちろん、この結論へ至るまでの
わたしの記憶や解釈が間違っているとか、勘違いが含まれているとか、理解不足とかで、事実からかけ離れたことを言っている可能性もあるのですが……

リンクした参考動画以外、『ホントに言ってたっけ?』ていう一次ソースの確認し直ししてないですし。(ごめん量が多すぎて)

見事に騙されてる可能性も否定はできないんですけど、
ともあれ、
わたしの思う彼の人物像を元にすると、
こういう想定が、浮かび上がるのでした。

そんなわたしの推測は
間違っていたとしても、

「メンタル弱いんですよ、DaiGo。いつもいつも、すごい落ち込んでいて」

「ある程度の炎上は織り込み済みだと思うんですけど、あれはめちゃくちゃ落ち込んでいると思う」

“ご友人”さんは、このように、
述べられています。

排除したがる意見が多い一方で、更生と復帰を受け入れる姿勢の意見も多かった印象

今回「彼の学びのため、社会的弱者さんたちの支援団体をご縁付ける」というお話が出ましたが、「絶対反対!」という意見が散見されました。

「いずれ当事者にも直接会わせるとかとんでもない、こんな思想の奴を引き合わせたら何をするか分からないだろ!」と述べている人もいました。

彼をそれなりに見た者からすると、

『いやー 発言は確かに過激だったけど、現場で実際にそういうことをする人ではないよ (もちろん絶対ないとは言わないけど、確率はかなり低いよ)』と思えるのですが、

この騒ぎを見聞きしただけの人にはそんなこと分からないですし、
問題の切り抜きや発言しか知らなければ、その雰囲氣からこの点が不安になるのも仕方がないですよね。

(上記とは別の) 支援団体さんも、
4団体で共同声明を発表する中、謝罪動画の内容についてこのように述べておられました。

「他者を評価する基準を『頑張っている』(と自分から見える)かどうかに変えただけであり、他者の生きる権利について自分が判定できると考える傲岸さは変わりません」


これらの怒りについては否定できないし、
意見表明がされることも大切です。

しかしその一方で、
現実的な限界として、

人間が、30半ばまで見てきた世界を、
そんなすぐにひっくり返すことは、ほぼ不可能である

ということも、思います。

二度目の謝罪も本質が変わっていないことで
「反省が見られない!!」という解釈をする人が現れるのも、分からなくはないのですが……

逆に考えてみましょう。

泣き落とし作戦を疑われるほどに狡猾な彼が、
ここを踏まえねばますます燃え上がるという
一番の核となる要素を、意識的に抜いて、
謝罪動画を上げ直す、でしょうか?

……本当に、分からなかったんだと、思うんですよ。

反省が本当であれ嘘であれ、
分からないから、言えなかった。

そう考えるのが、
自然ではないでしょうか。

となると、一番の問題は、
反省しているかいないかよりも深く、まずは
“本当に分からない”、というところにあるのではないでしょうか。

この話題の前半記事で、ケーキを3等分できない非行少年たちの話(本)を引用しました。

読んでなくても、
もう、本の帯にある図を見るだけで分かりますよね。

彼らはきっと、大真面目に、一生懸命考えて、ケーキを3等分してくれたんですよ。

これで。

『彼らには、本当に、分からないのだ』

彼にとっての“3等分できないケーキ”が、
優生思想と共に、あるはずです。

これから彼が見聞きしていく物事たちが、心の深みに浸透していって、みんなの伝えたかった世界まで、視野を広げてくれると良いですね。



彼への苦言も多い中で、

「よくない事をしたのは確かだけれど、
人は社会から排除されるべきではなくて、
誰もが社会復帰をできるべきで、
彼だってその対象だ」

という意見も、何度も目にしました。

そこには、彼個人にはさほど興味がないけれど、復帰を迎えられる社会であるべきだ、という姿勢の人もいましたし、

個人としては彼に良い印象がないけれど、やはり社会として、追い出して終わる在り方は良くないのだから、受け入れるべきだ、自分は受け入れの姿勢を持ちたい、という人もいました。



上に

人間が、30半ばまで見てきた世界を、
そんなすぐにひっくり返すことは、ほぼ不可能である

と書きましたが、

これは実際には、「ひっくり返す」というよりも

「これまで見えなかった世界を、見る難しさ」

の方ですよね。

子供の頃には本当は分かっていた方だと思うので、
新しい世界を切り開くというよりも、思い出す、取り戻すという感じになるのかなとは思うのですが。(そうだと意識的に理解できるものになるかは分かりませんが)

そんな事を考えていたら、ヘレン・ケラーの「ウォーター」が頭をよぎりました。

彼のウォーターは、どんな思い出になるのでしょうね。

…………。

ヘレン・ケラーも、見えない聞けない喋れないの三重苦で、
優生思想へシンプルに従ったら、「死んだほうがいい命」ですよね…………。
サリバン先生すごいよね。(ほかの関係者さんたちももちろん)

と偏見に満ちた考えをしていたのですが、
実際には、彼女は賢かったしサリバン先生が来る前からもそれなりにコミュニケーションが取れていて、
そして、豊かな感覚世界の中を生きていたみたいです。

もちろん大変さも大きかっただろうけど、
なんか、思ってたのとちがった……!

そして、「water」の話は、
「初めて知った瞬間」ではなく、
「それまでにも知ってはいたけれども、
 繋がった瞬間」だったんですね。

彼はこれから、新しい世界をどのように見て、
そしてどのように、説明してくれるんでしょうね。


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