謝罪2本目、スーツ動画の感想

 

初見の感想

これを最初に見かけたのは、前回の記事を8割仕上げた辺りでした。

『新しい情報が出ていたら、記事に含める必要があるかもしれない』と思って、

Twitterを見に行って、

そして、固まりました。


撤回!!?

どういうこと!!!???

やっぱり、
ホームレスは、生活保護は、人間のクズだから、
庇う必要なんてない、謝る必要ないという結論に達した、

だからこれからもガンガン叩きますねって、
そういう、そういうこと!!!???

体中から血の氣がザーッと引いて、怖くなって、
動画を確認することができませんでした。

氣にしながら記事を書きあげた数時間後、
ようやく、覚悟を決めることができ、視聴しました。
中身は普通の謝罪でした。

なんでこんなタイトルにしたの?
意味が分からない。
煽りたかったの?
このタイミングで?
この内容で???

問題の発言にも、
1本目の、笑いながらの謝罪にも、
動揺するほど氣分を害することはなかったわたしですが、
この謝罪動画のタイトルとサムネイルにだけは、苦しさを覚えました。

※動画タイトルには後に、【改めて謝罪】という言葉が追加されました。
少しですが、ホッとしました。

実際視聴してみて、
内容については、特に言うことはないです。
「その属性の中にもがんばっている人はいるのに」の例として母子家庭の話ばかり出されているのは氣になりましたが、この短い時間の中で何でもかんでもカバーするのは無理でしょ、ということも分かるので。

彼なりにいろいろ見てみたんだろうなあ、思うところあったんだろうなあ、これからに期待だなあ、
くらいでした。

ただ、動画に入ってきた猫さんの鳴き声があまりにも悲痛で、そちらがむしろ、胸に痛かったです。

謝罪動画への批判たち

この動画に関して、
過去のこのツイートを発掘して

「嘘泣きだ容赦するな」
と添える意見も何度も見かけましたが、

個人的には、この要素によって印象が変わることはありませんでした。

泣いたからと同情する氣はなく、
かといって泣いていなくても氣の毒だと思っているので、
涙要素は受けた印象に関係なかったのですね。

(そもそも、泣いていると認識していなかったでした😅

嘘泣きなのかどうか (心がこもっているかどうか) に関しては、
確かに、作戦として泣いた部分もあるのかもしれませんが、
だとしても氣持ちがすべて嘘だとも思えない、という感想です。

心から泣きたい素直な彼がいて、
じゃあその氣持ちを使おうと思った策士の彼がいて、
せっかくだから利用した、
あたりだと思っています。

「慈善団体への寄付を促すことで火消ししようとした」、っていう意見も同じくで、

策士の彼もそりゃいただろうけど、
善意の彼もいたのではと。

罪滅ぼしの表れでもあったのでは?
不味いことをしたのだから役に立つこともしなくては、打ち消さねばと焦ったのでは?

相当に混乱しておられた部分も、あるのではないかと……

謝罪動画のタイトルとサムネイルのことだって、もしかしたら。

この行動のことも……

「謝罪後すぐ」が、具体的にどれくらいすぐなのかは分からないのですが。

いずれにしても、
こんなことになって、動揺が大きくて、
感情も理性もおおわらわで、もう大混乱って…………

そういうときって、ワケの分からない行動を取ってしまうものではないでしょうか。
IQだって下がりますし。

見方が同情的すぎますかね……

影響力の及ぶ先には、目に見えない範囲も

そうはいっても、発してしまった失言が、
世間への影響力が大きいかそうでないかは、
とても大きな要素であるというのも、また事実ですね。

それが有名になった者の宿命であり、
社会的責任であるというか……

この件に関するツイートを見ていく中で、
「彼の発言を知って、怖くて外へ出られない」と述べる生活保護の方を見かけました。

差別意識の助長というのは、
人を扇動して加害者を増やし、実際に世間の治安を低下させたりその事態を恐れさせてしまうだけではなく、

被害者候補の「加害者と出くわす可能性が増した (かもしれない)」という恐怖心も助長することになるのだな……と、しみじみ思いました。
そりゃそうですよね……

生活保護の受給者であることは
見た目では分からないので、
外で攻撃されることはまずないはずなのですが

それでも恐怖を感じてしまう精神状態の方もおられること、

そして、見ず知らずの他人からの攻撃を恐れるのは被害妄想かもしれないけれど、
これを機会に親戚からひどく言われる可能性は充分に、現実的にあるものなわけで……

実現の可能性が低かったとしても、
当事者からすると「その低い可能性が実現するかもしれない」
なんですよね。

影響力って怖い。

しかし、だからこそ逆に、
これを福祉の意識を行き渡らせる機会とするべきなのでは?
とも思いつきます。

せめてこの災いを、転じて福と成すために。

炎上騒ぎの種火を撒いたのは良くないことだけど、
ただの呼びかけよりもネガティブな出来事の方が拡散力が大きいのは間違いのないことなのだから、
ここまでなっちゃったからにはもう、利用するしか……!

厚労省が同じ考え方をしてくれたのは、
大変に心強いです。

この騒動個別ではなく世論の動きに合わせての発信、ではあるわけですが、
そうやって、一般市民の動向をもとに動いてくれるとは……!



渦中のご本人は、多くのヘイトを返されることになり
もはや今は表立った場所でのご活動を実行できない状態にあると言えますが、

この騒動が、
最終的には福祉や権利の意識を高めた出来事として人々の記憶に残ってくれたら、
それって間接的に彼の貢献とも言えるのではないでしょうか。

やっぱりどうしても、
彼が悪い人だとは
わたしには思えなくて、
思いたくなくて、
悪者になってほしくないなとも思っちゃうんですよね……。

ちょっとイキッてちょっと調子に乗って、
ちょっと悪ノリしすぎちゃっただけ、みたいな……
学生さんのバイトテロと、同じ感覚の。

もちろん、軽い氣持ちだったことと許されるかどうかは関係ありません。(バイトテロもダメです)
実際、及んだ影響は内容範囲共に「ちょっと」で済んではいないわけですし。
激しい怒りを感じて「こんな奴は追い出せ!!」モードになっている人もお見かけします。

そんな中で申し訳ないのですが、
わたしは『早く (といっても必要な時間はしっかりかけた末に) バージョンアップして復帰されるといいな』
と思っています。


次の記事

 

タイトルとURLをコピーしました